2013 Fiscal Year Research-status Report
中国の「乱民」現象の文化的・歴史的底流に関する総合的研究
Project/Area Number |
25360021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University of Commerce |
Principal Investigator |
趙 軍 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30301831)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 乱民 / ナショナリズム / 愛国主義教育 / 反日運動 |
Research Abstract |
平成25年度においては、主に以下のような研究活動を行いました。 (1)近代から現在まで中国における国家主義・民族主義の発生・高揚のメカニズムの歴史的背景の解明に向けて、中国で出版・刊行された基本的歴史資料の調査、収集。現在使用されている歴史教科書・教員用参考書の購入。近代以来社会思潮の流れと社会問題等関連図書・資料の購入。(2)中国の中心的大都市(北京・上海など)と地方的中心都市(蘭州・鄭州など)および農村地域(定西県、武威市、酒泉市など)に赴き、現地図書館・資料館などで資料収集を行い、現地の小学校・中学校・大学などを視察し、大学生・教員・研究者を対象に調査を行い、研究者などと座談会を開催しました。(3)日本国内と中国現地で収集・購入された図書・教科書等の資料を中心に、年代別・テーマ別のデータベースを構築しながら、「乱民」とナショナリズムの間の関係の歴史的流れを整理しています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
7月までの前期においては、資金の交付もまだ到着していないため、準備期間としてまず今までの当該テーマの入手済み資料の整理を行いました。その後、夏休みなどを利用して中国現地へ出張し、概ね予定の資料収集・現地調査関連の目的を達成しました。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目以降において、当初の研究実施計画を照らしながら、資料収集・現地調査の具体的対象地と対象人物・収集の手法を綿密に検討し、必要な時間を確保した上、効率的に展開・進展させたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1年目予定していた現地アンケート調査について、現地の依頼機関との打ち合わせした結果、日中間の現在の国際状況の影響でやや時間をずれて行った方が良いのではないかとのお勧めを受けた関係で、2年目に着手する方向で調整しています。その費用及び必要備品の購入などは次年度に変更したためです。 1)アンケート調査関連費用:2~3回を中国現地で行い、2)必要になるモバイルノートパソコン・デジタルカメラなどの購入。
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Research Products
(1 results)