2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of community-based participatory program on maternal and child health in Makassar city.
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25360026
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
松井 由美子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (00460329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 留美子 金沢大学, 保健学系, 研究協力員 (90169946)
津田 朗子 金沢大学, 保健学系, 准教授 (40272984)
塚本 康子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60310554)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 妊婦健康診査 / 妊婦用リーフレット / インドネシア共和国 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度にマカッサル市の都市部の保健所及び母子病院各2施設の母子健康審査に関与する保健医療専門職を対象に健康診査に関する質問紙調査を実施した。その結果、キーパーソンである助産師の指導内容に統一性がないことが分かった。そこで同施設の健診主担当の助産師5名を対象に妊産婦死亡リスクである「出血」、「高血圧」、「貧血」に対する指導内容についてインタビュー調査を実施した結果、政府の新たな保健施策(施設間のオンラインシステムやエコー検査などの保険適用など)に期待をしている一方で個々の助産師の指導内容については統一性がなく、栄養指導も助産師のみでは不十分であると認識していることがわかった。それを受けて指導内容の統一を図るための一助として参考となる高血圧や貧血予防のインドネシア版リーフレットを作成しマカッサル市を通して保健所で配布した。 一方、地域住民に対しては保健ボランティアのカデルに対してフォーカスグループインタビューを実施した結果、母子保健の問題として「健診を受けないこと」、「清潔習慣がないこと」、「妊婦の栄養不足」が挙げられた。そこで、その3つの課題に対するインドネシア版指導パンフレットを作成し都市部の2つの保健所で母親学級を実施しパンフレットを使って指導を行った。事前事後質問紙調査の結果、「健診予定日のチェック」や「健診時の母子健康ブックの持参」、「外出後のうがい」や、「野菜多くとること」などいくつかの項目について有意に(<.05)意識が高まったことがわかった。 政府はまた母子保健ブックの内容を大幅に見直し、2015年に改訂版を配布した。本研究ではその新旧版(2011年版と2015年版)を比較し正常値や身長・体重・血圧・胎児心音のリスク、詳細な異常時の相談内容が加筆されたこと、特に夫の協力の必要性や母親同士の情報交換の場として母親学級の勧めなどが強調されていることが明らかになった。
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Research Products
(5 results)