2014 Fiscal Year Research-status Report
復興支援のジェンダー分析:武力紛争後の元女性兵士の社会復帰から
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25360048
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
高松 香奈 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (10443061)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェンダー / 開発援助 / 復興支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は本課題の研究調査2年目であるため、初年度の「基礎調査」の発展と位置づけ、現地調査に基づき、①ジェンダー視点から復興支援における元兵士の社会復帰についての議論の整理と、②スリランカの内戦におけるLTTE の女性兵士の徴用とその経験、の2つの柱を中心に研究をおこなった。上記①については、スリランカのケースとして元兵士の社会復帰がどのように位置づけられているのか、そして②については、本調査として聞き取り対象者へのフォローアップを継続して行った。2014年の実績としては、昨年度の文献調査とこれまでの聞き取り調査を取りまとめ、2014年6月に開催された「国際開発学会」で報告を行った。学会報告では、多くのコメントを得ることが出来た。コメントは7月の現地調査で反映し、より充実した調査内容になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
医師の指示で、11月と3月に予定をしていた現地訪問・調査を取りやめたため、計画に遅れが出ている(妊娠・出産のため)。
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Strategy for Future Research Activity |
産休にともない、平成27年度は研究中断となるが、中断中も現地NGOや政府機関との連絡を密に取りながら、フォローし、研究再開に支障が出ないよう努めていく。
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Causes of Carryover |
既述の通り、2014年度に3回予定されていた現地調査のうち、2回を取りやめた(延期)ため、研究活動再開後に実施することとする。そのため、予算の一部を繰り越すこととなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究再開後、予算は、文献調査と現地調査に使用する。現地調査は、2014年度夏の調査をフォローアップし、ライフヒストリーインタビューを完成させていく。
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