2015 Fiscal Year Annual Research Report
S・フリートレンダーの平和論と教育論に見るカント永遠平和論の可能性と課題
Project/Area Number |
25370038
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Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
中村 博雄 長野工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90141887)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | S.フリートレンダー / カント / 平和 / 教育 / 人格 / 極性 / 創造的無差別 |
Outline of Annual Research Achievements |
予算を次年度に繰り越すことができる制度を利用して最終年度に集中させ、マインツ大学カント研究部の招待によってデートレフ・ティール博士(S.フリートレンダー/ミュノーナ〔以下F/Mと略記〕全集編者)とドイツで直接打合せする機会を設け、3年間の研究を総括した。研究実績は次の4点である。(1) ティール博士と著書"Japanische Reflexe"(『日本の反応』)を編集し、同書掲載論文“Friedlaender/Mynona und Japan”(「F/Mと日本」)を執筆した。この論文は、F/Mの哲学を基に「和」の本質を形而上学的に解析した「日本論」である。2016年度中にドイツで出版されることが決定している(出版社: Wartaweil, waitawhile)。(2) ティール博士およびハルトムート・ゲールケン氏(F/M遺産管理人・全集編者)との打ち合わせおよび資料収集等を基に、著書『F/Mの平和論に見るカント永遠平和論の可能性と課題』執筆のための構想メモを完成させた。本稿は日本で初めてのF/M研究書となる。(3) ティール博士と著書"Philosophie und Humor"を編集し、同書の翻訳『哲学とユーモア』(約340頁)を完成させた。本書は、「科学技術論・未来論研究を『人間の本質の解明』へと掘り下げる」(科研・2013年度実施状況報告書)の総括である。現在、2017年中の出版を目指して出版社と交渉中である。(4) ティール博士と著書"Aus der weiten Ferne der Unendlichkeit"を編集し、同書の翻訳『無限の彼方から』(約320頁の)を完成させた。本書は、F/Mの親友だった20世紀初頭の思想家パウル・シェールバルトの平和論に基づく日本論である。現在、2017年中の出版を目指して出版社と交渉中である。
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Research Products
(1 results)