2013 Fiscal Year Research-status Report
芸術的感性におけるスピリチュアリティの占める位置に関する量的及び質的研究
Project/Area Number |
25370073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University of Art and Design |
Principal Investigator |
久保田 力 東北芸術工科大学, 教養部, 教授 (80192566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 諭 秋田県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40240486)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 質問紙調査 / 感情と色 / 五感と色 / 人間関係の色 / 死生観と色 / スピリチュアリティ / 生育環境と色 / 東日本大震災と色 |
Research Abstract |
本研究は、芸術的感性なるものの実態を把握すべく、特にその中のスピリチュアルな感性や色彩感性等との連携的・総合的検討を試みんとする目的のものである。 研究計画当初においては、平成25年度に色イメージについてのみの新規質問紙調査を実施する予定であったが、それでは色彩感性とスピリチュアリティの関係性を追究しにくくなると判断したため、計画を若干変更し、それらを総合して判定できうるような質問紙の作成を試みることとした。平成24年に報告した「生・死・死後の色のイメージ」の論考を拡大すべく、平成25年度前半期においては、色とスピリチュアリティとの双方を一度に研究する方法を目指して、新たに全88の問いから成る質問紙の開発に専念した。そして、平成25年12月から平成26年1月にかけて、予定通り、新規作成の「色・五感・心理等に関するイメージ調査」を印刷し、東北芸術工科大学、秋田県立大学及び山形大学の3大学において調査を実施することができた。因みに、この質問紙作成には、日本カラーデザイン研究所の杉山朗子先生の協力を得て、28色のカラーサンプル表を添付して回答できるように工夫を凝らした。質問紙の内容は、趣味・嗜好、感情と色、五感と色、人間関係と色、生育環境と色、死生観と色、スピリチュアリティ全般という7種の領域の構成から成る。東北芸術工科大学では、全学部生約2,000人のうち、1,272人の回答を、秋田県立大学では176人の回答を、山形大学では98人の回答を得ることができた。特に、東北芸術工科大学における約6割の回答率を得られたことは貴重なデータとして、今後の分析にさらなる強力な推進力となるであろう。上記3大学の回答結果の集計作業も平成25年度末ぎりぎりで終えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は平成25年度においては、色彩感性に特化した質問紙調査を予定していたが、上記のように、色のイメージとスピリチュアリティとの双方の関係を一度に分析・研究できる新規の質問紙の開発を行うことができた。そして、平成25年度内に、東北芸術工科大学等の3大学において、調査をかなり大規模なかたちで実施することができた。さらに、この調査の集計作業も年度内ぎりぎりで済ませることができた。したがって、今後に展開される分析や研究にとって十分な量の貴重なデータを獲得することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙「色・五感・心理等に関するイメージ調査」の集計結果を十分に活用すべく、特定の領域ごとに分析を試みていく。今回の東北芸術工科大学における調査結果は、各学科・コースごとに提示しようとしているので、これから膨大な数の表やグラフ等の作成が必要になる。 まずは、人間関係の色イメージの分析を実施する予定である。つまり、母や父などが何色のイメージで捉えられているのか、そして、家庭や学校における自分の色のイメージは何色なのかということなどの集計データの図表化と、それらに対するできうるかぎりの分析を学会において報告する予定。久保田が、まず6月に印度学宗教学会において、また、9月に日本宗教学会において研究発表を予定している。 膨大な数のグラフや図表を個人で作成することは不可能なので業者に依頼しているところであるが、予算が大幅に不足する危惧を感じている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
質問紙「色・五感・心理等に関するイメージ調査」の回答数約1500人分の集計を業者に委託し、年度末いっぱいで何とか終えることができたが、その業務への支払は年度を越すことになったため、若干の未使用額が発生した。 上記調査票の回答結果集計入力業務への支払が平成26年度4月初旬にずれこんだが、上記未使用額を使用しての経理処理は終えている。
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Research Products
(1 results)