2014 Fiscal Year Research-status Report
日本における西洋哲学の初期受容―フェノロサの東大時代未公開講義録の翻刻・翻訳―
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25370096
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
村山 保史 大谷大学, 文学部, 教授 (70310646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 啓真 大谷大学, 文学部, 教授 (30247770)
西尾 浩二 大谷大学, 文学部, 非常勤講師 (20510225)
竹花 洋佑 大谷大学, 文学部, 非常勤講師 (60549533)
朴 一功 大谷大学, 文学部, 教授 (50238242)
藤田 正勝 京都大学大学院, 総合生存学館, 教授 (90165390)
CONWAY Michael 大谷大学, 文学部, 非常勤講師 (70549526)
竹中 正太郎 大谷大学, 文学部, 非常勤講師 (00643090)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フェノロサ / 清沢満之 / 高嶺三吉 / 西洋哲学 / 近代日本思想 / 仏教 / 外国人教師 / 東京大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「調査・分析」を主たる作業とした平成22年度~平成24年度の科学研究費研究「日本における西洋哲学の初期受容―清沢満之の東京大学時代未公開ノートの調査・分析―」を継承しつつも、それを発展展開した研究として、清沢満之および高嶺三吉筆記によるフェノロサ講義禄(ノート)の「翻刻・翻訳」に焦点をあてることによって西洋哲学思想の日本における最初期の受容形態を解明することを目的としている。 研究方法としては前研究を継続しつつも、清沢および高嶺筆記による講義録の翻刻と翻訳に重点を置く。このため、本研究では以下の三つの研究課題を設定している。研究課題(1)講義録の編集、研究課題(2)講義録の思想的分析、研究課題(3)清沢における西洋哲学受容の思想的分析。 研究課題(1)を重点課題とし、研究課題(2)(3)を平行して行った平成25年度研究に続き、平成26年度は、研究課題(1)~(3)すべてを重点課題とした。さらに詳細には、研究代表者の統括下、以下の作業を行った。(A)編集作業:講義時期と講義科目を再確認したうえでの講義録の翻刻・翻訳作業(デジタル画像化された資料と原資料との照合作業を含む)。(B)講義録に示されるフェノロサ思想の分析作業。(C)清沢における西洋哲学受容の思想的分析作業。(D)研究会の開催:(A)~(C)の進捗確認を目的とした数回の共同研究会の開催。(E)HP上での研究成果の公表。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、上記の研究課題(1)~(3)すべてを重点課題とした。(1)についてはそれぞれの担当者で予定通りの作業を進めたが、(2)(3)についてはいま少しの成果をあげることが可能であったかもしれない。(2)(3)の成果については、引き続き平成27年度にも公表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)~(3)のすべてを重点課題とした平成26年に対し、平成27年度は研究課題(2)(3)を重点課題とし、(1)を平行して行う予定である。
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Causes of Carryover |
本研究では、研究成果として翻刻・翻訳を出版公開することを最終目標としている。出版費用は平成27年度に発生する予定であるが、この費用が事前に想定した以上のものとなった場合に備えて、平成25年度に続き平成26年度も助成金の消化を意図的に抑制した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
持ち越した助成金については、平成27年度に出版費用を中心として使用する。
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Research Products
(7 results)