2015 Fiscal Year Annual Research Report
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25370102
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
児美川 佳代子 (小松佳代子) 東京藝術大学, 美術学部, 准教授 (50292800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 聡 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30173157)
金森 修 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (90192541)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 美術教育 / 解放の美術教育 / 芸術に基づく研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である平成27年度は、研究成果の発表が大きな柱であった。6月に分担研究者がいる広島大学に赴き、教育哲学や美術教育を専攻する教員・学生との研究会において、研究発表とディスカッションを行った。9月にはハンガリーのコルビナス大学で開催されたヨーロッパ教育学会の美術教育部門において、イギリスと日本の美術教育の内実を再考する研究発表を行った。同時に、ヨーロッパの美術教育関係者と研究交流の足がかりを得た。同発表を聞いていた国際教育史ジャーナル(Paedagogica Historica)の編集委員会から同誌への投稿を依頼され、現在最終審査の段階である。また、3月には研究会を開き、「解放の美術教育/美術教育の解放」というテーマでこれまで3年間の研究成果をもとに、今後の美術教育を展望する発表を行った。同研究会では他大学の教員、東京芸術大学の大学院生も発表した。タイトルは以下の通りである。「美術活動の贈与性-制作と鑑賞による自己変容-」「「描く」という行為のあり方-フィクションとしての化粧を手がかりに-」「視野狭窄と美術」「芸術的才能の教育と「創意」・「独創性」の思想史」。今年度はさらに、学校現場の教員との意見交換も積極的に行った。11月には東京都図画工作研究大会に参加、2月には東京都と長野県の図画工作科教員の研究会、及び長野県美術教育研究会にも参加した。 研究期間全体を通じて、美術教育の目的と方法の歴史的な変容を明らかにすること、そうした変容を促した思想的背景を捉えること、現代思想と美術教育との関係を考察することなどが達成された。研究の中で、「芸術に基づく研究(Art-based Research)」という新しい研究方法論にも着目することになり、今後はこの点について研究を展開していきたいと考える。
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Research Products
(10 results)