2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25370168
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
板倉 史明 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (20415623)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 映画 / フィルム / 現像 / ラボ / 聞き取り |
Research Abstract |
今年度は現像所の歴史を探るべく、大阪の現像所であるIMAGICAウェストにおいて、関連資料を閲覧したほか、IMAGICAウェストの現役スタッフおよびOBの方々への聞き取り調査を、同社松尾好洋氏と共に実施し、過去の現像所内における仕事内容等を記録した。 また東京の現像所であるIMAGICAにも関連資料があることを確認しており、次年度に閲覧する予定である。 さらにこれまで発行された映画書籍や雑誌のなかの現像書関連の記事を収集しており、新しい視点から日本の映画史を明らかになりつつある。 特に、1930年代の映画撮影所である新興キネマの現像課スタッフが残した一次資料を入手し、現在その資料の分析を進めている。その成果は次年度の日本映像学会全国大会において口頭発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでほとんど調査されてこなかった現像所の歴史や役割についての基礎的な調査が進展しており、次年度にはそれらの基礎調査に基いて、いくつかの研究成果が生まれる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はさらに現像所関連の資料を収集し、映画界における現像所の役割を明らかにしたい。またさらに聞き取り調査を進めて、特に戦後における現像所の内部事情についての記録を蓄積させたい。
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