2014 Fiscal Year Research-status Report
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25370168
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
板倉 史明 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20415623)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 映画 / フィルム / 現像所 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年6月8日、日本映像学会第40回大会(於:沖縄県立芸術大学)において、「日本の撮影所における現像部の役割と現像プロセスの検証――新興キネマ現像部資料を読み解く」と題する口頭発表を、松尾好洋(株式会社IMAGICAウェスト)氏と共同で行った。また株式会社IMAGICAの協力を得て、同社の戦前資料の閲覧を実施することができた。また1930年代に日本に輸入されアマチュア映画作家たちに活用されたコダカラーというフィルムについての調査とデジタル化に関する調査・研究を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は現像所の歴史に関連する映画雑誌や新聞記事などをさらに収集し、各時代の現像所の特徴を明らかにした。また東京に所在する現像所の内部資料を閲覧させてもらい、これまで解明されていなかった戦前における現像所と当時の映画業界の関係を解明に着手した。さらに1930年代のアマチュア映画作家たちに使用されていたカラーフィルムである「コダカラー」のフィルムと現像について調査し、神戸映画資料館で発見されたコダカラーフィルムの復元とデジタル化に協力した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度では、日本の映画産業のなかで現像所が果たした役割を解明し、研究成果として発表する予定である。また、コダカラー・フィルムと戦前の日本におけるアマチュア映画の関係については、今後日本映像学会全国大会において口頭発表予定である。さらに現像所のIMAGICAウェストとも協力関係を継続させ、現像所の歴史的な研究成果を、現代の現像所で実施されるフィルム復元に活用できるようにする。
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