2018 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research for common language discovery and creative dance development in the Asian dance culture area plan
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25370182
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小林 直弥 日本大学, 芸術学部, 教授 (90349986)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 創作舞踊 / 日本舞踊 / アジア舞踊文化圏 / 舞踊創作 / 民俗芸能 / 伝統芸能 / 舞踊学 / 舞踊比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の舞踊文化の構成要素として、これまでの研究成果の中から「舞(儀式的要素における回転動作)」「振(手話を含む演劇的動作及び足の動作)」「踊(民俗性の中に生じる感情的上下運動及び跳躍)」を伴い、今まで狭義の中でしか定義されてこなかったわが国の舞踊文化「日本舞踊」について、その構成要素や身体動作に定義について明らかにした成果を踏まえ、アジア舞踊文化圏、とりわけ中国、韓国の伝統舞踊の表現との比較研究において、試演や成果発表を通じ検証しながら、最終的にその成果を新しい舞踊創造の指針となるものを舞踊創造を実践する舞踊家を含む実践者へ内外を問わず提供するため、作品を提示し上演会を最終成果発表(2018年10月7日実施・会場:日本大学芸術学部江古田校舎小ホール)として創作舞踊作品上演を通し、研究成果を生かした作品を創作、又舞踊家に研究協力してもらいながら、広く一般に観客として観劇してもらい、その結果、感想等についても、アンケートで情報収集しそのデータを蓄積することができた。又、試演作品による上演と並行し、同日には、これまでの研究成果について、その成果と研究内容をまとめた冊子(上演パンフレットを兼ねる)を作成し、それに基づき口頭発表を実施した。こうした実践としての舞踊創作作業による作品製作と共に、研究成果を論文化する作業を通し、実際的に本研究の成果を、現状において確定されず広く認知されていない日本舞踊領域において、研究者はのみならず、主に実践者としての舞踊家への新たな舞踊創造への可能性を提示できたことはもちろん、日本舞踊に留まらず、中国舞踊や韓国舞踊、又アジアの舞踊圏に共通する「舞「振」「踊」、そして、吸う・止める・吐くといった三つの呼吸動作による身体との連携運動を始め、「間(ま)=正確な秒数などで測れない空間的時間」の存在も共通する舞踊文化として存在していることも発表し成果を得た。
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