2015 Fiscal Year Research-status Report
脳機能イメージングを活用した芸術表現時の脳内機序の解明
Project/Area Number |
25370196
|
Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
今井 真理 四天王寺大学, 人文社会学部, 准教授 (20413453)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 英俊 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, その他部局等, その他 (80501121)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | アート / 脳科学 / 芸術表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度であり、研究計画に基づく予定では本実験に入る予定であった。しかし、勤務先の分掌業務が想定外に多忙でそれが継続したため、初年度の研究にかなりの遅延が見られ、その影響を受けて、次年度以降もかなり遅れが見られたため、現在に至ってしまっている。 したがって、現在までの進捗状況の部分でも触れたが、残念なことに大幅に遅れてしまっているというのが事実である。しかし、予定は大幅に遅れているものの、研究結果を急ぐべきではないと考え、再度欧米における先行研究に目を通す作業に戻り、実験における研究デザインに立ち返り、熟考した。 前年度の予備実験の結果を受け、「脳イメージング」という人間の脳を使用する大がかりな実験を行うためには文系の研究領域において与えていただいた限られた資金をどのように生かし、施行するべきなのか、ある意味、大変難しい問題である。 「脳イメージング」という分野の先行研究は他の同分野と比較し、それほど存在するわけでもなく、存在していてもそれぞれ評価基準が異なるため、土壌が同じように見えても同じではなく、比較することが困難であると考える。たとえ欧米の先行研究であっても、キーワードが同じで関連する研究と感じられても、それらの詳細が即、同様な研究に繋がるとは言い難い。 盤石な研究へと結びつけるために、慎重な研究計画に向け、再度、欧米の先行研究を熟読し、研究デザインの再構築が必要であると考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
勤務先の分掌業務が想定外に多忙でそれが継続したため、初年度の研究にかなりの遅延が見られ、その影響を受けて現在に至ってしまっている。 芸術と脳という学際的な研究テーマのため、研究結果を慎重に開示したいと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究はアートと脳という「非科学的」といわれているものと「科学的」とされている分野の融合研究とも言えるため、今後の推進方策として、本実験を施行する際には慎重に実施する必要がある。 また、脳科学研究という学際的なテーマで非侵襲的脳画像診断装置を使用しての実験のため、個人差を抽出する研究デザインの課題に重点をしぼる必要を感じる。
|
Causes of Carryover |
達成度が遅れているため繰り越し申請をした。また、非侵襲的脳画像装置を使用した実験には膨大な費用がかかるため、不足分が生じることを予測するのは容易であり、次年度使用額とした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
非侵襲的脳機能画像装置を使用する際に必要となる実験全般にかかわる費用として使用する計画である。
|