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2015 Fiscal Year Research-status Report

柳亭種彦の総合的な研究―種彦の吉原研究を中心に―

Research Project

Project/Area Number 25370229
Research InstitutionJissen Women's University

Principal Investigator

佐藤 悟  実践女子大学, 文学部, 教授 (50178729)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords種彦 / 手妻 / 富士講 / 偐紫田舎源氏 / 横手 / 吉原細見 / 好色本目録 / 浮世絵
Outline of Annual Research Achievements

今年度は以下の7項目を中心に研究活動を行った。
1.前年度に引き続き『富士裾うかれの蝶鵆』の研究を続け、富士講や手妻との関連についての研究を行った。2.同時代の他作者の合巻その他を調査することにより、板元との関係、歌舞伎との関係の研究を行った。西村屋与八から刊行された合巻の特殊性についての発見があった。3.『偐紫田舎源氏』の作品構造の研究を行った。また『御誂染遠山鹿子』についての研究を行った。4.柳亭種彦は甲州侍の出という意識が強かったため、その家系についての研究を中心に行った。種彦が当主であった高屋氏の家系は清和源氏満季流を称していたが、実質的には清和源氏義光流であることを明らかにした。その家系には武田氏滅亡後、多くの改変が行われていたことが判明した。また種彦の先祖が一時継承していた横手氏の本拠である北杜市白州町の実地踏査を行った。その結果、高屋氏の本貫は韮崎市の可能性が高まった。5.吉原細見を分析することにより、合巻に描かれた遊里と現実の遊里との乖離を研究した。6.『好色本目録』の研究を桃林堂蝶麿を中心に行った。7.種彦と浮世絵の研究を行った。これも西村屋与八・鶴屋喜右衛門との関係が深いことが判明した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

絵入本ワークショップⅧの実質的な責任者であったため、執筆活動が遅れた。ただデータや資料の蓄積は順調に進んだので、平成28年度に後れを取り戻せる見込みである。

Strategy for Future Research Activity

1についてはほぼ完了した。2・3・4・5・6・7については継続中である。
2.については他作者の合巻の構造が種彦の亜流ともいうべきものであるので、山東京伝、曲亭馬琴、式亭三馬との比較研究が有効であると思われる。3の『御誂染遠山鹿子』については平成28年度の7月に開催が予定されているシンポジウムで発表予定である。4については徳川家康文書の研究、『寛永諸家系図伝』等の系譜類と紀州藩の研究が必要になる。6については蝶麿については完了したので、他の好色本作者との関係について検討を続けていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 歌川国芳「夏けしき花の縁日」2015

    • Author(s)
      佐藤 悟
    • Journal Title

      浮世絵芸術

      Volume: 170 Pages: 42-51

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2017-01-06  

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