2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25370232
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
細田 明宏 帝京大学, 文学部, 准教授 (20412801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大江 朋子 帝京大学, 文学部, 准教授 (30422372)
久堀 裕朗 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (50335402)
真鍋 昌賢 北九州市立大学, 文学部, 教授 (50346152)
後藤 静夫 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 名誉教授 (50381926)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 学際的研究 / 実地調査 / 聞き取り調査 / 心理学実験 / 共同研究 / 情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者、分担者ともに、各自の担当分野の研究をおこない、論文などのかたちで成果を発表した。 文楽人形カシラの造形に関する心理学実験については、研究会を開催して細かい条件や手順を決めた上で、実施した。その際得られたデータは、学生アルバイトを雇い入れて整理した。その結果を元に考察をおこない、2015年度中に論文として発表する予定である。 また、文楽座の上演の実態について、聞き取り調査および共同研究をおこなった(5月20日、9月12日、9月14日、2月19日、2月20日)。そのうちの一部は、細田明宏「地方公演と海外公演―後藤静夫氏に聞く文楽の制作」(『帝京日本文化論集』第21号)として発表した。 さらに、代表者(細田)は文楽座の人形遣いである吉田勘彌氏に対し、聞き取り調査をおこなった(11月19日、1月12日)。これは文楽人形の演技がどのようになされているのか、また文楽人形遣いの修業はどのようになされているのかという問題意識からなされたものである。実施に際しては、インタビューのみならず文楽人形の実演もなされ、具体的かつ詳細な調査がおこなわれた。この聞き取り調査の結果によって、代表者は「人形浄瑠璃の三人遣いにおける左遣いと足遣い―文楽人形遣い・吉田勘彌氏への聞き取り調査から」と題した論文を執筆した。これは、共著である『比較文化:グローバルコミュニケーション』(英光社)に収められ、2015年度に刊行予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心理学実験の実施や聞き取り調査の実施など、おおむね計画通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に従って研究を進める予定である。現時点において、問題点は特に見あたらない。
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Causes of Carryover |
心理学実験のデータ整理において学生アルバイトを雇用する時期が後ろにずれたため。また研究会のための旅費が想定よりも少し下回ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
心理学実験のデータ整理については、使用時期がずれただけであり、時期の問題を除けば当初の計画通りの使用である。 研究旅費に関しては、それほど大きな額ではなく、また配分額の見直しをおこなったため、予定通り旅費として使用する計画である。
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