2015 Fiscal Year Research-status Report
現代アメリカ演劇研究――新たな研究方法の構築に向けて
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25370270
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内野 儀 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (40168711)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アメリカ演劇 / パフォーマンス研究 / 演劇研究 / グローバリゼーション / 身体論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、演劇研究の方法が交錯する同時代的文脈において、テクスト(戯曲=ドラマ)とパフォーマンスの関係をめぐる新たな理論的知見を参照しつつ、現代アメリカ演劇の諸実践を記述・分析、あるいは歴史化する道筋を見いだし、また実際にそうした記述・分析、あるいは歴史化の作業を行うことにある。 平成27年度においては、演劇研究の歴史という側面と今世紀に入ってからのテクストとパフォーマンスの関係の再理論化という事態について、昨年度に引き続き、該当する主題にかかわる基本図書、すなわち広義の演劇史にとどまらない現代アメリカ演劇関係や演劇理論関係の研究書や演劇を扱ったさまざまな雑資料(新聞、大衆雑誌を含めた諸雑誌)の収集を行った。と同時に、本研究の主題が歴史把握や思考のフレームといった同時代的問題に触れるため、ポスト構造主義以降の批評理論や思想一般にかかわる欧米並びに日本の資料の収集を継続した。 当該年度後半、サバティカルを得て、ベルリン自由大学国際演劇研究所に半年間滞在し、資料収集と研究活動に従事した。そのなかには、研究所所属研究者との研究交流のほか、研究所内セミナーでの発表に加え、ミュンヘン等への研究のための調査旅行も含まれる。一方、ベルリンでの研究の延長線上で、現地調査のため、シンガポール国際演劇祭に参加し、アーカイブ・ボックス・プロジェクトについて、参与観察を行った。この間の研究成果をまとめて、文芸誌である「新潮」に学術論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の報告に記載通り、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度以降、アメリカへの調査旅行等を実施すると同時に、学会や社会へのアウトプットをより積極的に展開する予定である。
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Research Products
(4 results)