2015 Fiscal Year Annual Research Report
16世紀~19世紀イギリスの「博物誌」と「知」の分配における「公平性」
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25370306
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
荒木 正純 白百合女子大学, 文学部, 教授 (80015883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 幸子 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 講師 (10575103)
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (70249621)
中井 理香 立正大学, 文学部, 准教授 (80366947)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 東アジア表象 / 南洋表象 / 博物誌 / 旅行記 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでの論考に基づいて研究結果を集約し、研究報告書の作成を行った。とりわけ、17世紀以降のイングランドにおけるアジア表象を担当した松田は、東南アジアの海上生活者「オラン・ラウト」が、18世紀~19世紀の小説においてどのように表象されてきたかを研究した。 「近代における「日本」の表象」を担当した吉原は、研究の対象を日本から東アジアに拡大し、16世紀以降の博物誌・旅行記における東アジア表象を研究した。文字メディアのみならず、ヴィジュアル・メディアの機能を重視した。 中井は、博物誌が17世紀イングランドの「知」の拡大に与えた効果とその意義を、パイナップル言説を分析することにより論考した。先行研究を踏まえつつ、論述の資料として、この果実について記述している日記、トラベル・ライティングとしての報告、フランシス・ベイコンによるユートピア物語『ニュー・アトランティス』等を扱った。 また、研究代表者である荒木は17世紀以降のヨーロッパにおける、オラン・ウータン表象の変遷をたどることで、「知」の「公平」と「不公平」が同じ地平で生じることを論証した。
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Research Products
(5 results)