2013 Fiscal Year Research-status Report
Anthology: Japanese Peruvian Writers
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25370418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
間藤 茂子 早稲田大学, 国際教養学術院, 准教授 (90579468)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 日系ペルー人文学 / 南米文学 / 文学評論 |
Research Abstract |
日系ペルー人作家Doris Moromisato、Jose Watanabe、Fernando Iwasakiの文学作品分析をし、それぞれの論文を米国をベースにする査読付き学術誌に投稿した。Moromisatoの詩集「Chambala era un camino」について米国をベースとするLatin American Studies Association (LASA)学会(2013, May 29-June 1)で2013年5月31日研究発表を行った。 さらに他の詩集作「Diario de la mujer es ponja」の分析は沖縄ベルー人、レズビアンのアイデンティティーがどのように表れているかを分析したもで、査読付き学術誌LatinAmericanistで論文が発表される(2014,June)。また、Moromisatoとペルー、リマ市で対談し将来の論文発表をFondo Editorial Asociacion Peruano Japonesaで行う可能性について打ち合わせをした。 他の論文2本、Watanabeの詩集分析、Iwasakiの短編小説分析も査読付き学術誌へ投稿済みである。さらにWatanabeの別の詩集分析をした論文も校正中であり、査読付き学術誌へ投稿する予定である。Iwasakiの作品分析の研究発表をコロンビア、カルタヘナで2014年3月に開催された国際シンポジウムで行った。 論文執筆が進んだのは、2013年夏の米国図書館での資料集中と勉強、2014年冬休み中ペルーでの図書収集と勉強が進んだおかげである。 さらに早稲田大学でアジアとスペイン語圏、ポルトガル語圏を文学文化作品を通じて結ぶというテーマでシンポジウムを開催する準備、打ち合わせも米国の大学に所属する研究者とすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己評価は80点である。論文がかなり進んだが、校正に時間がかかり一論文を査読付き学術誌で発表するまで1年から1年半時間がかかってしまった。また、沖縄国立図書館、琉球大学付属図書館、琉球大学国際研究所で研究をする予定であったが、時間の管理がうまくいかず沖縄訪問はできなかった。そのため、沖縄からのペルーへの移民史の知識がまだ浅い。また、最終目的の日系ペルー人文学選集を図書として出版する準備があまりできなかった。しかし、論文の執筆はかなり進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今まで執筆した論文を学術誌、国際学会、シンポジウムで発表することを続ける。さらに、研究中に発見したペルー人作家(日系ではない)Luis Arriola Ayalaの日本での出稼ぎ経験を記録した作品「Gambate」についても分析をする予定である。同時進行で、沖縄からペルーへの移民史を深く研究する。最終目的の上記選集の出版に向けて米国、ペルーの出版社と契約を結ぶ準備(企画書提出)をする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
助成金の交付は平成25年度から27年度まであるため。次年度使用金額が「0」より大きい理由は26年度の交付がこの金額であるため。 平成26年度の研究実施計画に基づき使用する。25年度に実施出来なかった沖縄での研究も入れる。
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Research Products
(5 results)