2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25370476
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長谷川 信弥 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (20228448)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 信行 京都大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20405153)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | アンドラ公国 / カタロニア語 / 言語政策 / 言語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、平成26年度も前年度に引きつづき、アンドラの言語に関する研究については、必要な資料の収集をおこなった。具体的には、平成26年9月に資料収集のためアンドラ国立図書館においてアンドラの言語に関するアンドラ国内で発表された論文を入手し、さらにカタロニア語全般にわたる資料収集をバルセロナ大学でおこなった。これらの資料は電子化されているものが少なく、現地にて複写等の方法で入手する以外に方法はなく、得られた資料は日本におけるアンドラの言語研究にとって必要不可欠なものとして分析の対象となり得るものである。とくに1960年代の言語調査の結果を記載した言語地図は、アンドラ国内のカタロニア語方言分布を知るうえで重要な資料で、近年の言語調査の結果との比較は方言形式の変化の分析にとって有意義なものである。 また、研究分担者は、平成27年3月にアンドラ政府言語政策局で担当係官との面接をおこない、言語政策に関する現状と今後の方針についての説明を受けた。さらに国内にある初等中等教育機関を訪問し、教員への面接をおこない、また授業を参観する機会を得た。これらの実施項目は、アンドラの言語政策を分析するうえで貴重な資料としての価値を持つものである。また分担者は、上記の教育機関での面接および授業参観の報告を「アンドラ公国の初等中等教育における教育改革」と題して、関西スペイン語学研究会例会で平成27年3月におこなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度は、研究代表者、分担者とも、25年度に収集したアンドラ公国の基本的情報の整理と記述を日常的におこなった。そのうえで、研究代表者は現地において、新たな資料の収集ができ、分担者は同国の言語政策についての面接をおこない、希望していた教育機関での面接および授業参観ができたため、年度初めに計画した事項がおおむね順調に進展していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度の27年度は、これまでに収集した資料と今年度現地において新たに収集予定の資料を包括的に整理し、分析と記述をおこなう予定である。そのために、研究打ち合わせをおこない、現地調査もおこなう予定である。
|
Causes of Carryover |
研究を進めるうえで必要に応じ研究費を執行したため、当初の見込みと執行額が異なった。しかし研究計画には変更がなく、次年度は旅費の執行が今年度を超えて必要なため、予定通りの執行をすすめていく。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は現地調査のための旅費執行が今年度を超えて必要になるため、予定通りの執行をすすめていく。
|
Research Products
(6 results)