2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25370492
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
福嶌 教隆 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (50102794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 信弥 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (20228448)
浅香 武和 聖心女子大学, 文学部, その他 (20516348)
吉田 浩美 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 客員研究員 (70323558)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | スペインの諸言語 / カスティーリャ語(スペイン語) / カタロニア語 / ガリシア語 / バスク語 / 形態論 |
Outline of Annual Research Achievements |
スペインでは,一般に「スペイン語」と呼ばれている「カスティーリャ語」以外に,カタロニア語、ガリシア語,バスク語などが用いられている。本研究では,これら4つの言語の形態論に焦点を当てた。その目的の第1は、4言語の形態論的特徴を対比的に示すこと、第2は、各言語の形態論的問題に関する論文を発表することであった。 最終年度にあたる平成27年度はその成果を、第1に全国規模の学会による口頭発表の形で公にした。第2に研究報告書を刊行する形で公にした。 まず口頭発表は、平成27年(2015年)8月26~28日に、静岡県で開催された日本スペイン語学セミナー(SELE)第35回大会に、本研究特別セッションを設けて実施した。その内容:福嶌教隆「カスティーリャ語のra形とse形について」、長谷川信弥「カタロニア語とスペイン語における評価接尾辞について」、浅香武和「ガリシア語エオナビア地域における-i'nについて」、吉田浩美「バスク語の後置詞と格語尾の問題」。 次に研究成果報告書は、平成28年(2016年)3月31日付でA4版242ページの書物として200部刊行した。上記の4つの研究を文字化したものに加え、4言語の形態論的特徴を「格」「数」「派生」「複合」など17の項目に着いて対比的に記述した一覧を掲載した。さらに構成員以外の形態論に関する論文も掲載し充実をはかった。報告書は研究者、研究機関に広く配布した。 以上のように、本研究は具体的な成果をもって締めくくることができた。
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