2015 Fiscal Year Annual Research Report
歴史的スピーチアクトの歴史語用論的研究ーーコーパス横断的アプローチ
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25370562
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
椎名 美智 法政大学, 文学部, 教授 (20153405)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歴史語用論 / コミュニケーション / コーパス言語学 / 呼びかけ語 / スピーチアクト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は歴史的スピーチアクトの歴史語用論的研究で、目的は現在では真の姿がわからない近代英語期イギリスの口語表現の特徴を複数の歴史的コーパスを比較しながら量的・質的に調査することである。主に分析するデータは、研究代表者自身がランカスター大学で編纂に関わった『イングリッシュ・ダイアローグ1560-1760』だが、コーパス横断的に調査する。様々なジャンルのテキストにおけるスピーチアクトに注目し、その発話内効力が談話標識、アドレス・ターム、助動詞、挿入句等の語用論的要素によってどのような影響を受けるかを、共時的・通時的に調べ、近代英語期の言語状況の特徴を社会言語学的・語用論的視点から探った。主要な研究成果発表は以下の通りである。 (1)は、社会的上下関係と法廷という特殊な発話場面での役割上の上下関係が矛盾する対話者の発話を分析した論考である。(2)は、発話に性差がどのように現れるのかを、ポライトネスの視点から分析した論考である。 1)論文(単著)Pragmatic Implications of Historical Data: Speech Acts in the Flux of Power2015日本英語学会Conference Handbook 33, pp. 21-24、及びCD Rom 2)シンポジウム:「コーパスの言語諸分野における活用(1):社会言語学:a 基礎編:性差に注目して、b. レジスターとスタイル」2016年3月12日、東京理科大学、日本英語コーパス学会東支部研究会
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Research Products
(4 results)