2015 Fiscal Year Annual Research Report
テキストの結束性を重視した母語別作文コーパスの作成と分析
Project/Area Number |
25370577
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
金井 勇人 埼玉大学, 人文社会科学研究科(学際系), 准教授 (70516319)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
俵山 雄司 名古屋大学, 国際機構国際言語センター, 准教授 (30466685)
石黒 圭 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系日本語教育研究領域, 准教授 (40313449)
末繁 美和 岡山大学, 基幹教育センター日本語教育部門, 准教授 (60638998)
庵 功雄 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70283702)
新城 直樹 琉球大学, 国際教育センター, 講師 (90367128)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 日本語教育 / 作文 / テキストの結束性 / 母語別作文コーパス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は2つある。(1)作文コーパスを作成して、それをWEB上で公開すること、(2)その作文コーパスを利用して、作文の分析を行うこと、である。 (1)平成26年度までに「中国国内・韓国国内の日本語学習者(大学生)と、日本国内の日本人大学生に、コンピューター上で作文を書いてもらい(各60本、合計180本)、それらを収集・整理する」という作業を完了させた。平成27年度は、それらをWEB公開する準備に注力し、そして無事に公開を果たした。本コーパスの主な特徴は以下の諸点である。(a)キーワード検索として「完全一致検索、AND検索、OR検索、前方一致検索、後方一致検索」が可能なシステムを装備した。(b)さらに、学習者情報(学習者ID、母語、課題名など)から検索できるシステムを装備した。もちろん、これらを組み合わせて検索することも可能である。(c)検索結果はPDFファイルでダウンロードできるようにした。また、学習者の誤用文を閲覧できるようにした。誤用の箇所は文字色をハイライトしており、簡単に見つけられるようにしてある。 (2)本プロジェクトのメンバーたちは、上述のコーパスを利用して、それぞれに割り振られた観点(「は」と「が」、指示詞、重文と複文、接続詞、視点と立場、等)から作文を分析していく予定である。本コーパスの完成が当初予定よりも遅れてしまったため、本コーパスを利用した分析はこれからとなるが、すでに現段階において、各メンバーは関連する論文を発表している。
|
Remarks |
Jは日本語(Japanese)、Cは中国語(Chinese)、Kは韓国語(Korean)を表す。日本語母語話者・中国語母語話者・韓国語母語話者、各60本で合計180本。課題は「説明文:自分の故郷について」「意見文:晩婚化の原因とその展望について」「歴史文:自分の趣味(昔から続けていること)について」の3種で各2000字(各60本で合計180本)。多様な検索機能を備え、誤用箇所のハイライトも可能。
|
Research Products
(8 results)