2014 Fiscal Year Research-status Report
ライフストーリーを用いた学部留学生の将来像の形成過程に関する研究
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25370594
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
中山 亜紀子 佐賀大学, 全学教育機構, 准教授 (20549141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久野 弓枝 札幌大学, 外国語学部, 准教授 (20453243)
中谷 潤子 大阪産業大学, 教養部, 准教授 (20609614)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ライフストーリー / 学部留学生 / 進路選択 / 大学生の自己 / キャリア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度予定していたインタビューを行うことができた。ライフストーリーを10本程度作成中である。これらのライフストーリーはナラティヴ的理解に基づいた非常に中身の濃いストーリーとなっており、27年度の早い時期に完成する予定である。 また、外国語教育や第二言語習得理論、高等教育に関する文献調査を行った。 これらの調査の成果を、豪州シドニーにおける2014日本語教育国際研究大会、カナダ、モントリオールにおけるカナダ日本語振興会の年次大会、東京における言語文化教育研究学会等で発表した。 これらの研究においては、本科研に参加している研究分担者、研究協力者と緊密な連携をとり、それぞれの調査結果を持ち寄っての研究会、打ち合わせを2回行った。 これらの過程の中で、当初予定していたストーリー間の比較をグランデッド・セオリーを用いて行うことは、ストーリーの質を損なうことが明らかになった。そのため、研究計画の練り直しを行い、ストーリー集を作成することを本研究の目標とし、より教育に直結できるものとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の大きな目的の一つは、質の高いストーリーを、より数多く書くことであった。質の高いストーリーが、一定数集まっており、順調に進んでいると考えられる。 しかしながら、当初のもう一つの目的であったストーリー間の比較は、それによって質の高いストーリーの本質が見失われる可能性が高いことが文献調査等によって明らかになったため、目的を若干修正している。
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Strategy for Future Research Activity |
グラウンデッド・セオリーを用いたストーリー比較では、ストーリーの本質が失われることが明らかになったため、ストーリー集を作成することとした。そのためのストーリーの収集が第一の命題である。 さらに、本科研グループのディスカッション等で明らかになった、留学生の進路選択の過程を、国内外の学会に発表/投稿し、議論をより精緻なものにすることが第二の命題である。
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Causes of Carryover |
研究計画の見直しに伴い、ストーリー集を本科研の最終成果の一つとしたいと考えるに至った。そのため、当初計画にはなかった印刷代を計上する必要が出てきたため、若干、すべての経費を節約することになった。そのため次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ストーリー集を本科研の最終成果として印刷する予定である。
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Research Products
(6 results)