2014 Fiscal Year Research-status Report
大学国際化に対する日本語教育プログラムの貢献の評価―参加型評価によるモデル立案―
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25370599
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
小澤 伊久美 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (60296796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 千歌 立教大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30323942)
池田 伸子 立教大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30294987)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育評価・測定 / 大学の国際化 / 参加型 / 日本語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度には、大きく分けて以下の活動を進めた。 (1)実用重視の観点から参加型評価を意識して、ステークホルダーであり、かつ評価担当者になるスタッフに対してワークショップなどを数回実施し、評価の目的と結果の活用のあり方について共通理解を持たせ、採取するデータや評価の指標などを検討した。 (2)前年度に国内在住のステークホルダーに対して実施した調査データを分析し、分析結果のプログラム運営への活用を試みた。また、年度末にはそのサイクルの是非について振り返った。 (3)海外在住のステークホルダーを対象にしたインタビュー調査を実施した。 (4)公開シンポジウムや学会で、本科研費研究の中間報告的な発表をし、その際に外部専門家と討議した内容も踏まえてこれまでの活動を振り返るとともに今後の活動方針の見直しを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は、年度の半ばに、評価対象プログラムが、大学全体が新たに掲げた国際化戦略の大きな展開によって運営体制や活動内容の面で変更を加える可能性があることがわかり、それまでに策定していた評価設計通りに評価を実施することが想定したような意味を持ち得るか再度検討する必要に迫られた。 その後、それまでに蓄積したデータや評価活動の振り返り、外部専門家との討議などを踏まえ、こうした流動的なプログラム運営を常体として、その運営に活用し得る評価のありようを模索することが本科研費研究課題の目的に合致するという判断に至り、年度末に新たな評価設計に取り組むことになった。 こうしたプログラム運営のありように関する認識は、研究計画立案時には想定していなかったため、評価設計についても研究計画についても大きな修正を施すことになり、今年度は予定していた規模と手順による評価活動は展開できず、また評価設計をし直したことから予定よりも進捗が遅れる結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、昨年度末に立案した評価設計に基づき、1年間を一つのサイクルとして、評価対象や基準の設定、データの採取と評価、その成果の活用、サイクル全体の活動の振り返りという一連の活動に着手する。また、1年を越えた時間軸の中で評価が有意義に活用し得る評価対象を検討したり、そうした評価のサイクルを継続することで評価活動とプログラム運営の良好な関係が構築されるかを検証したりするために、国内外のステークホルダーに対する調査や、外部評価の準備も並行して進める。 平成27年度後半から年度末にかけて、学会などで中間報告的な発表をするなど、成果の発信もしていく予定である。
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Causes of Carryover |
先に記載したように、平成26年度に実施予定であった本格的な評価活動の開始時期を平成27年度に遅らせることにしたため、海外出張やアンケート調査などの実施を次年度に変更することにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外在住のステークホルダーへの調査や現地専門家との面談などは、時期は1年遅らせたが平成27年度に実施する予定である。また、アンケート調査を含む評価活動の実施も平成27年度に遅らせたため、用途は大きく変更を加えず使用する予定である。
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