2015 Fiscal Year Annual Research Report
オンライン「国際協力的」と「国際共同的」語学学習方法の比較
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25370613
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
HAGLEY ERIC 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60466472)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バーチュアルエクスチェーンジ / テレコラボレーション / 英語教育 / 文化理解 / 語学学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
オーストラリアの大学と米国の高校での日本語学習者と、日本の高等教育機関での英語学習者間における、日英二重言語によるオンライン語学学習交流(Dual Language Virtual Exchange DLVE)と室蘭工業大学と他の国内大学の学生とコロンビアやベトナムの学生の英語のみによるオンライン語学学習交流(Single Language Virtual Exchange SLVE)システムを実施し、このようなDLVEとSLVE(両方使うとVE)方法が、学習言語使用の量と質、学習動機、他文化理解を高めることを確認しました。国や個々の教育機関では、学習者が達成すべき特定の目標を提示している。米国におけるナショナル・スタンダード、及び、21世紀教育基準は、オーストラリアや日本の基準と多くの点で類似している。これらの国家的基準と個々の教育機関の目標、特にグローバルな視点を持つ学習者を育成する必要性に基づき、当システムを開発した。VEの目的は学習者に目標言語を使う場を与えること、そして、日本、米国、オーストラリア、ベトナム、コロンビアの文化比較やディスカッションをしながら互いの文化についての理解を深め、語学力向上を促していくことである。しかし、VEに潜在する可能性は知識、言語能力の発展にとどまらない。文化に関する交流課題を選ぶことによって、異文化理解の知識を深めると同時に、目標言語でのコミュニケーション能力に対する学習者の自信の向上につながった。更に、この交流は、ネイティブスピーカーとノンネイティブスピーカーの内容のあるコミュニケーションの機会を最大限に活用する機会を与えるだけではなく、それぞれが属するコミュニティの社会的な一員としての生活技能すなわちライフスキルの向上にも大きく貢献していると考えられる。
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