Research Abstract |
平成25年度は、VTS業務に必要な語彙・文法を解明するために、チャートや水路図誌の英語記述を電子化し、IMOが大型商船で当直に立つ士官にその修得を義務づけているStandard Marine Communication Phrases (SMCP)も参考にしながら、VTS業務に必要と判断される文法事項を確定した。 述語動詞の時制に関しては、現在、現在進行、現在完了、過去の4つの時制を、能動・受動で使うことができれば、VTS業務にはほぼ支障がないことが明らかになった。動詞はまた、現在分詞・過去分詞の形で名詞を修飾することもできれば、to不定詞や動名詞として使われることもある。これらの用法もVTS業務には必須である。 次にいわゆる機能語に関しては、may, must, can, will という4つの助動詞、時や場所を表す主な前置詞 (at, within, on, in、by, until, for, since, within, before, after, between, around, near)、接続詞(and, but, or, when, until, if, that, because)、疑問詞(how, wat, when, where, who, which, whose)、関係詞(that, which, who) が必須の項目であるという結論を得た。 内容語に関しては、約500語の名詞、動詞、形容詞、副詞をにわけて簡単な例文とともに収集した。この中には、SMCPの中には含まれない、AIS, SOG, intersection, huge vessel などの名詞や、west-bound, inbound, downwind, upwind, on-shore, off-shore といった形容詞も含まれる。
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