2014 Fiscal Year Research-status Report
工学日本語データ解析に基づく段階的学年別ESP教材開発:ESPの新視点
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25370624
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 有香 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40341226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 由紀江 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20293251)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ESP / JSP / コーパス / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、工学系英語論文の分析は広く行われ、研究成果を取り込んだESP教材も多数開発されてきた。しかし、大学新入生にとっては、扱われている内容が「日々の授業内容と連続していない」ために、必ずしも教育的に有効でないことが明らかになった。本研究においては、英語教員と工学教員が協力し、工学授業内容の日本語データを幅広く網羅した、学年段階別工学日本語コーパスと、工学英語コーパスをパラレルに構築、それぞれの解析で得られた結果を統合することで、日本の工学学生の現状を反映した、新たな学年段階別工学ESP教材とテストを開発することを目標としている。 本年度は、以下のことを行った。 (1)物理・数学・化学など、工学系基礎科目に関する小規模な教科書コーパスを作成して、分析を行い、学部1年生または2年生の段階で、現在のESP教育語彙リストおいて訳語に修正を加えるべきもの、語彙リストに欠けているものを検討した。本研究に関し、関連学会および研究会において、研究発表を行った。 (2)上記研究を踏まえ、「物理実験」など物理系科目、数学系科目、化学系科目について、本格的に教科書のコーパス化を開始した。 (3)上記の3つの作業と同時に、工学系日本語コーパス研究に関する資料収集・研究を行った。さらに、研究を進めるために、日本語教育分野の研究者から分析方法に関する助言を得た。 (4)工学系英語教育研究者と連携を取り、ESP語彙指導に関する共同研究を行うとともに、プレゼンテーション指導など発信活動に関する指導研究を共同で行い、共通の評価基準に基づく評価などを試み、評価研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)物理系、数学系の日本語教科書コーパスを構築した。 (2)日本語分析について、日本語教育分野の研究者との研究協力体制を整えた。 (3)学内外の工学系英語教育との協力の下、工学系大学の英語能力に関するデータ収集、英語プレゼンテーション能力に関するデータ収集を行った。 (4)課題に関する研究発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)化学系日本語教科書コーパスの構築とその分析および、物理系・数学系日本語教科書コーパスの拡充とそれらの分析を行い、ESP教育語彙リストの改定を行う。 (2)学内外の工学系大学教員との協力の下、段階的学年別語彙リストを構築する。 (3)課題に関する研究発表を行う。
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Causes of Carryover |
日本語教育研究者との研究協力体制が整い、コーパス分析研究を先に行った。そのため、コーパス作成作業・分析作業・ESP語彙リストのチェック作業など、謝金を伴う作業が後回しになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
コーパス作成作業・分析作業・ESP語彙リストのチェック作業など、謝金を伴う作業を予定通り行う。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] 工学ESP語彙2014
Author(s)
石川有香
Organizer
言語研究と統計2015 夏季研究会
Place of Presentation
神戸大学
Year and Date
2014-08-28 – 2014-08-30
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