2013 Fiscal Year Research-status Report
英語を英語で教えることのできる教員養成カリキュラムの構築
Project/Area Number |
25370632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
早瀬 博範 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70173052)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 英語教材 / 英語コミュニケーション / 評価 / 教員養成 / 英語j教授法 |
Research Abstract |
本研究は、「英語を英語で」教えることのできる高校教員の養成カリキュラムの構築を目的としている。本年度は次の3項目について計画を実行し、研究の基盤を構築できた。 (1)研究体制の構築:以下の4組織を構築し、それぞれ連携を取り研究を進める。 1)佐賀大学教員組織(本研究の中心組織):本学の教員養成に関わる英語教員とネイティブ教員による合同チームを編成した。2)海外協力大学:この分野で実績のある、英国ケンブリッジ大学語学教育研究科、オーストラリアモナッシュ大学言語社会センター。それぞれ訪問し、アドバイスや資料の収集ができ本研究の目標が明確になった。3)文部科学省:外国語教育教科調査官や初等中等教育局視学官などとの協力体制ができた。結果、文部科学省の平成25年度事業「英語コミュニケーション能力・論理力思考力を強化する指導改善の取扱」の企画評価委員を務めた。4)県下の高等学校:佐賀北高校、唐津西高校、神埼高校の3校において、「英語を英語で教える」ために必要な技能、英語力、さらには評価方法について実践的に検証を行った。 (2) 英語で効果的な授業をするために必要な技能の洗い出し:英語を英語で教えるために日本人教員が必要である技能として、1)指導者としての英語力の養成 2)教材快活能力の育成 3)Teaching Planの作成方法 4)コミュニケーション主体の評価方法、の4項目を抽出した。 (3)授業シラバスの作成:英語で授業が出来る教員を養成するためのシラバス作りを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記のように、ほとんど本年度予定していた計画を実行することが出来た。本研究の基盤となる研究体制が一年目でスムーズに構築できた点が、大きな達成と言ってよい。中でも、高校現場も本研究テーマを最重要課題としてに取り組んでいるため、本研究へも協力的で、連携がスムーズに取れたことが達成度を高めた要因である。 当初計画していなかったが、研究成果に関連する論文や学会発表も初年度で複数で発表来たことも達成度を上げることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
学問的な考察は必要であるので、理論的な面からも研究を深めて行く予定である。 さらに、それらの成果を踏まえ、実際に大学の教員養成として、どのような教材を使い、どのような内容を教授していくべきかについて明確にし、実際の授業カリキュラムの編成を行い、実施を目指す。
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