2013 Fiscal Year Research-status Report
医学英語教育の基礎研究:ICT利用の有機的統合的教材開発
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25370636
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
J Tremarco 鹿児島大学, 教育センター, 准教授 (60389096)
橋口 知 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (90315440)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護英語 / 語構成 / Doctor-patient talks / Medical terminology / Symptoms / Pains / ESP / 夏期集中講座 |
Research Abstract |
平成25年度の研究内容 2013年冬に改訂版として看護英語の総合的アプローチに基づいた教科書First Aidを上梓した。(金星堂出版)、共同研究者のジョントレマルコ氏も共同執筆した。内容は医者―患者の会話、役に立つ表現、読解、医学用語(語構成)、痛み、症状、薬の基本的知識、さらに、病院の部局名、登録票、体の部位の名称などを中心とした。さらにそのテクストを実際に国立高等看護学校の授業で使用することにおいて学習者にとっての利点と課題をアンケート調査した。2013年8月に2週間のエジンバラ大学での大学教員のための夏期講座に参加して高等教育の英語指導法について学んだ。特にICT使用の指導法は、インターネットの多くのサイトを知ることが出来て大変有益であった。これらのサイトは特殊目的のための英語のサイトであり、日本国内ではあまり入手が不可能なものが多くて大変今後の研究のためになるものであった。2014年3月に国立台北教育大学での集中講義において、特殊目的のための英語の一環として、看護英語の実際の指導の実際を説明した。その結果、教育大学では、特殊目的のための英語の授業はほとんど実施されていないことが判明した。児童英語教育学科においては、医学目的のための英語よりもむしろ発達心理学、児童心理学、言語習得、特に第二言語習得論関連の英文読解や関連の英文で書かれた学術論文の読解は行われているようであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度に予定していた研究計画は(1)ニーズ分析、(2)U.K. 台湾におけるEMP, EAPの研究と調査、(3)Doctor-patient talkの研究と教材開発 の三点であった。これらのすべてを予定通りに遂行できた。 しかし、台湾でのEMP, EAPの調査に関しては、予想していたような調査結果がでなかった。これは、台北教育大学という教育系の大学で調査したことが原因であったと考えられる。EMPは全く実施されていなかった。EAPに関しては発達心理学、児童心理学、教育学関連の専門講義においては実施されていた。他の項目に関しては、概ね順調に研究計画通りに、また幾分それ以上に遂行できたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の研究計画は(1)専門語彙、略語の研究と教材開発、(2)EMPの読解、指導方法とタスク、評価法の確立、(3)マレーシアでの国際学会での研究、調査、口頭発表を計画している。(1)(2)に関しては、夏のエジンバラ大学での資料、文献収集を中心に教材開発を考えている。(3)に関しては、現在口頭発表の論文執筆に取り組んでいて4月30日までに提出予定である。教材開発に関しては、内科、外科、循環器科、眼科、泌尿器科、神経科、小児科、婦人科、整形外科、皮膚科を中心に読解文の開発、Doctor-patient talkの開発、専門語彙、略語の開発などに取り組む予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画していた出張日程が公務のために不可能となったことと、物品の購入の機種の選定に際して少し時期を待った方が賢明であることから差額が出た。 今年度は、前年度に出来なかった研究計画までも含めて実施したいと考えている。既に、マレーシアでの研究発表の準備や韓国での学会への参加、さらにエジンバラ大学での資料文献収集などのための予定を計画している。
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Research Products
(4 results)