2013 Fiscal Year Research-status Report
英会話力養成のための“思考型キューカード学習法”による教授法の開発
Project/Area Number |
25370655
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
大月 敦子 相模女子大学, 学芸学部, 講師 (90618373)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
カレイラ松崎 順子 東京経済大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40454186)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 先行研究 / 第1回予備調査実施 / ハワイ国際教育学会発表 / 論文掲載 / 第2回予備調査実施 / 本実験準備 |
Research Abstract |
先行研究として、動詞を中心とした語彙分析・英語教授法・学習の動機づけを中心に、先行研究論文・研究発表・ワークショップを検討した。 次に、本研究の中心的検討課題の一つとして、日本人が英文を話す際、キューワードとして最も効果を示す語彙群が動詞であることを立証する必要があり、被験者に実際に語彙群から英文を組み立ててもらい、それを録音し、データとして分析を行うことで、本研究の妥当性を立証(「本実験」)しなければならない。その「本実験」を行う妥当性・具体的な「本実験」のデザイン構築などの準備のために、予備調査を2回(第1回予備調査:平成25年7月・第2回予備調査:平成25年12月)行った。これらは、アンケート調査と英文音声から日本人の英会話に対する意識・問題点・現状を知ることを目的として行われた。 第1回予備調査によって得られたデータを分析し、まとめ、考察を加え、2014年1月6日ハワイ国際教育学会にて"English Conversation Practice Based on Thinking Ability"(Otsuki,A/ Matsuzaki,K).の研究発表を行い、さらに同学会誌に"English Conversation Practice Based on Thinking Ability" 2014. Otsuki, A/Careila, M, J.(12the Annual Conference Proceedings. Hawaii International Conference on Education)を掲載した。前述論文に、さらに英語学習の動機づけについての理論的議論を加筆し、「思考型英会話を可能にする動詞の生産性~言語学から第二言語習得への応用~」2014年3月 カレイラ松崎 順子、大月敦子.(人文自然科学論集第135号.東京経済大學)を掲載した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先行研究については、おおむね順調に進展している。ただし、数的には予定以上の進展がみられたが、それらを系統立て整理することが今後の課題として残された。 実験調査の実施については、2回の予備調査が行われ、当初計画以上に進展し、それをまとめた国際学会での研究発表と学会誌と紀要に其々掲載することができた。さらに、次年度に行う「本実験」に向けて、成果の可能性が期待される状況にある。 実験データの分析は、おおむね順調に進展している。2回の予備調査で得られたデータに対して分析を行た。「本実験」実施が有意義であることが示され、理論的議論の可能性を得ることができた。 国際学会で研究発表を行い、発表内容については、賛同や助言が得られ、おおむね順調に進展している。ただし、発表の仕方に応用言語の「応用」を充実するための改善の必要がある。 論文については、おおむね順調に進展している:「第1回予備実験」とそのデータ分析を報告した論文を国際学会誌に、それに学習の動機づけの議論を加筆した紀要論集に計2本、掲載することができた。 総合的に25年度の本研究はおおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
先行研究については、語彙分析・英語教授法・学習の動機づけ関連の先行研究の整理と、それぞれを系統だてて考察を行う。 本研究の中心的課題である「本実験」を行う(2014年5月実施)。20~30名の被験者(日本人英語学習者)を対象に、異なった語彙群から英文を組み立て話してもらい、その音声を録音する。 「本実験」で収集したデータをまとめ、分析を行う。その際の分析方法については、系統立てて行った先行研究の考察を反映させ、さらに総合的に判断できるよう分析方法についても十分に精査して行う。 研究発表は、2014年8月10-15に"17th World Congress of the International Association of Applied Linguistics(AILA)"(ブリスベン・オーストラリア)においてポスター発表を行うことが確定している。 論文は、上述の「本実験」の結果や「研究発表」で得られた所見・課題等を基に報告としてまとめる、学会誌・紀要に投稿する。 本研究の広報活動として、2020年開催予定の東京オリンピック大会に向けて、通訳ボランティア養成のための英会話教授法に関して、提言を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度において研究が計画以上に進展したことにより、使用額が前倒しに派生した。このため、助成金の前倒しを行った。しかし、前倒し分の一部が未使用となった。これは、前倒しの一部として見積もられていた「本実験」を実施するにあたっての物品・被験者に支払われるべき謝金分が未使用となったためである。未使用となった理由は、「本実験」に協力してくれる被験者の確保が時期的(年度末・始め)に難しくなり、次年度の5月にずれ込んだことによる。 26年度5月に「本実験」を行う。それに伴い次年度使用に生じた分を使用する。「本実験」とは、異なる英語の語彙群から語を被験者が選び、それをもとに英文を組み立て話すというものである。その音声を録音し、データ化する。その際、被験者への謝金として、一人千円として30人分を予定している。さらにこの「本実験」の実施に伴う物品として、記録媒体・文具等を計画している。
|
Research Products
(3 results)