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2015 Fiscal Year Research-status Report

国際協働による英語アクティブラーニングの研究

Research Project

Project/Area Number 25370670
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

吉田 信介  関西大学, 外国語学部, 教授 (50230743)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywordsリンガフランカ / CEFR / 国際交流イベント / 情報リテラシー / コンフリクト / 対決 / 妥協 / 協働
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、これまで1)準備、2)導入、3)活動、4)評価と進めてきた。このうち今回は「英語力、情報リテラシー、交渉力」の3つの研究目的にそった実践に対する4)評価を行った。その結果は以下のとおりである:
(1)国際協働作業による問題解決・交渉・プレゼンテーションに必要なリンガフランカとしての英語力のコミュニケーション能力指標(CEFR)は、概ねB2(社会生活上の幅広い話題を理解して、自然な会話ができる)~C1(複雑な話題を理解して、明確で論理的な表現ができる)のレベルが必要であること、国際交流イベントの事前・事後のパートナー校との意思疎通のレベルの自己評価では「変化なし」がおよそ6割、向上したものがおよそ4割であることが判明した。
(2)国際コミュニケーションツールとしての情報リテラシーについては、(あ)情報へのアクセス力、(い)批判的評価力(クリティカルシンキング)、(う)情報倫理力、(え)問題解決での図解・数値化力、(お)整列、探索の基本的なアルゴリズム(手順)作成力のうち、問題解決・交渉・プレゼンテーションに必要なものは、概ね全てが該当するが、特に(あ)と(い)が必要であること、事前・事後の情報リテラシー自己評価では、(あ)(い)(う)に加えて(え)(お)も習得できたことが判明した。
(3)国際交渉において必ず起きるコンフリクトに必要な交渉力については、意見が対立する2者間で、A)回避・B)対決・C)宥和・D)妥協・E)協働の交渉次元が創出されるが、今回行った国際交流イベントでは、ほぼ全員がB、D、Eの順、つまり、あるテーマをもとに2つの国際チームが協働で一つの結論を導く交渉プロセスとして、まず意見の対立があり(B:対決)、次にお互いに意見の駆け引きと調整をおこないながら(D:妥協)、最終的にお互いにとってウインウインの次元(E:協働)にまで高めていったことが判明した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

これまでの研究においては、1)準備段階:国際パートナー大学の決定、リンガフランカとしての英語力、情報リテラシー、国際交渉力に関する文献、ならびに先行研究の知見の蓄積;2)導入段階:交流先とのコンタクト開始。パートナー大学生の英語力、情報リテラシー、交渉力についての調査。交流で必要なICT設備の設置;3)活動段階:TV会議での事前活動。現地での国際交渉力ワークショップの開催。対面による国際協働プレゼンテーション大会での発表と記録、と進めてきたが、4)評価段階において、大学生の英語力、情報リテラシー、交渉力の変化の分析と評価に進捗の遅滞がみられたため。

Strategy for Future Research Activity

準備段階から評価段階の結果を踏まえ、研究の最終段階である成果の公表に向けて研究を進める。その際、国際協働による英語アクティブラーニングを通じて、授業者が命題値を提供するのではなく、学習者が問題発見・解決、交渉、プレゼンテーションを通じて、活用知・実践知を習得する能動的な学習を行ったことで、従来の教育では習得できない教育効果が期待され、1)ジェネリックスキル(汎用力)、および、2)自己管理、時間管理などを中心としたソーシャルスキル、スチューデントスキルを備えたグローバル化時代にふさわしい学士力を付与できることが期待できる。

Causes of Carryover

本研究の第4段階である評価段階において、大学生の英語力指標の測定、情報リテラシー指標の判別方法の創出、交渉力の変化の分析と評価についての研究の進捗の遅滞がみられたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次の3つの研究目的についての総括と公表を行う:1)国際交渉についてのCEFR指標の評価;2)国際交渉に必要な情報リテラシー指標の評価;3)コンフリクトと国際交渉力についての指標の評価。そのための経費として、旅費、人件費、物品費を使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015

All Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)

  • [Journal Article] Kansai-Cheng Shiu University COIL Project: A COIL-Enhansed Pilot Course2015

    • Author(s)
      Long-Bing Hsieh, Shinsuke Yoshida, Shuenn-Ren Cheng, Wu-Te Ko
    • Journal Title

      Proceedings for Global Education Workshop and KU-COIL Conference

      Volume: Proceeding Pages: 51-54

    • Int'l Joint Research
  • [Journal Article] アジアをめぐる2つの国際協働プロジェクトと英語教育2015

    • Author(s)
      吉田信介
    • Journal Title

      学習情報研究

      Volume: 3月号 Pages: 40-43

    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2017-01-06  

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