2013 Fiscal Year Research-status Report
医学部・薬学部における海外研修の総合的検証と効果的な事前教育の構築
Project/Area Number |
25370673
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
玉巻 欣子 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (50461182)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 医学英語教育 / 海外研修 / 医学・薬学部 / 外国人診療実態 / 事前学習 |
Research Abstract |
本研究では、「薬学部における海外研修の実施状況把握」、「神戸大学医学部医学科学生海外派遣参加者の卒業後の診療活動状況と意識調査」、「神戸薬科大学海外薬学研修に参加した学生の意識調査」を実施する。平成25年度は、これらのアンケートの質問項目作成準備、アンケート送付先名簿作成準備、必要物品の調達を行った。当該年度の実績概要は以下の通りである。 1.アンケート質問項目作成準備:的確な検証が可能となる質問項目、より高い回答率が得られるアンケートの体裁を整えるために、以下の文献を参照し、関連トピックについてのセミナーを受講した。そこから得た知見を元に本研究で行うアンケートの質問項目検討した。参考文献と出席したセミナー名は以下の通りである:鈴木淳子(2011)「質問紙デザインの技法」、酒井隆(2003)「図解アンケート調査と統計解析がわかる本」他。JACET関西支部2013年度第2回支部講演会ESP研究会企画特別シンポジウム「大規模アンケート調査の作成と実施―JACET-IIBC共同研究のプロセス」(2013年10月5日開催) 2. アンケート送付先名簿作成準備:江本憲昭教授(連携研究者)、神戸大学医学部同窓会「神緑会」の協力を得て、「医学部海外派遣参加経験者対象アンケート」の送付者名簿作成に取りかかっている。当初の研究計画では医学部海外派遣参加経験者のみにアンケートを送付することにしていたが、海外派遣に参加者と非参加者の結果を比較検討するために、海外派遣に参加していない卒業生にもアンケートを送付するように変更した。 3. 必要物品の調達:アンケート回答用紙、封筒、宛名シール用紙、送付・返信用切手などの調達を行い、終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画では、平成25年度はアンケートの質問用紙を完成させ、送付・回収まで行う予定であったが、平成25年度末までに達成できなかった。アンケート質問項目は検討中であり、アンケート送付先についても名簿作成の途中である。この遅れは、私の校務、他の研究との時間配分の悪さによるものである。私は平成25年12月に「第3版これだけは知っておきたい医学英語の基本用語と表現」(メジカルビュー社)共著(代表者)を上梓した。また、平成26年度初旬に出版予定の「英語で学ぶ災害看護-基礎とコミュニケーション(仮)」(看護の科学社)共著(代表者)の執筆も平成25年度中に行っていた。それらの執筆作業と校務、科研研究の時間配分をうまく調整して科研研究に十分な時間をとることができなかったために、研究の遅れが生じてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究計画の変更点】「神戸大学医学部医学科学生海外派遣参加者の卒業後の診療活動状況と意識調査」では以下の通り調査方法を変更した。当初の研究計画では医学部海外派遣参加経験者約300名にアンケートを送付することにしていたが、海外派遣参加者と非参加者の結果を比較検討するために、海外派遣に参加していない卒業生約300名にもアンケートを送付するように変更した。 【今後の推進方法】平成26年度は、神戸大学医学部卒業生対象アンケート、全国薬学部対象アンケート、神戸薬科大学海外研修参加者対象アンケートの質問用紙送付準備、送付、回収、回収後の処理とデータ入力・分析を行う。 (1)「神戸大学医学部医学科学生海外派遣参加者の卒業後の診療活動状況と意識調査」について:海外実習参加者約300名と同数の約300名、合計約600名にアンケートを送付する。海外研修非参加者を無作為抽出してアンケート対象者を決定する。8月までにアンケート質問項目を決定し、可能ならば少数の医師を対象にパイロット試験を行う。アンケート用紙送付準備を9月中に行い、遅くとも10月末には送付を済ませる。アンケート用紙の回収を12月までに終了し、平成26年度末までにデータ入力を済ませることを目指す。 (2) 「薬学部における海外研修の実施状況把握」について:8月中に全国薬学部の送付先約80件の名簿と宛名ラベルを作成する。アンケート質問項目も8月中に決定する。アンケート用紙送付準備を9月中に行い、遅くとも10月末には送付を済ませる。アンケート用紙の回収を12月までに終了し、平成26年度末までにデータ入力を済ませることを目指す。 (3) 「神戸薬科大学海外薬学研修に参加した学生の意識調査」については、平成26年度末までにアンケート質問項目を完成させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度のうちにアンケート送付作業に取りかかることができなかったため、その作業にかかる費用(アルバイトへの謝礼や文房具代など)を次年度に持ち越す形となった。 平成26年度は、神戸大学医学部卒業生対象アンケート送付先600件、全国薬学部送付先約80件、神戸薬科大学海外研修参加者約50件、合計730件のアンケート送付準備、回収後の処理とデータ入力等にかかる費用が主な使途となる。具体的には、アンケート送付作業(アンケート回答用紙の印刷、宛名ラベル作成、送信用封筒・返信用封筒への宛名ラベル貼付、切手貼付など)、アンケート用紙回収後の作業(回答用紙の整理、データ入力など)を依頼するアルバイトへの謝礼、作業に必要な物品(印刷用インク、文房具など)の費用などである。関連したテーマで研究を行っている研究者との情報交換のための旅費としても使用する予定である。
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