2015 Fiscal Year Annual Research Report
大学英語教育における同期型CSCL利用に関する研究― 国際協調学習の実践と課題
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25370674
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
安部 由美子 広島工業大学, 工学部, 准教授 (00592346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 行弘 浦和大学, 社会福祉学部, 講師 (40550885)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | e-ラーニング / コンピューター支援学習(CALL) / 外国語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、これまで行ってきた、日本人大学生、フィリピン人大学生計187人を対象に、協調学習を高めるツールであるLMS(Moodle)を使用し、ビデオ・チャットとテキスト・チャットにより行った英語学習について、各年度の実験結果の分析を行った。同期型CSCL、テキストとビデオというモードの違いに着目し、これらが「学習意識」「社会的存在感」「満足度」「インタラクションの認識」「協調学習中の活動意識」「英語コミュニケーションに関する意識」に与える影響を検討した。さらに、同期型CMC環境における、学習支援に向けたLMSツールとして各モードの有効性も検討した。 その結果、コミュニケーション中の英語学習意識に関しては、低―中級英語学習者の日本人大学生では、即時性のないテキスト・チャットのほうが英語の活動意識が高まることが推察された。一方、フィリピン学習者では、ビデオ・チャット群において、英語の活動意識がより高まった。両モードで、フィリピン学習者のほうが実際の参加度が高かったが、両国において、テキスト・チャットに比べ、ビデオ・チャットの方が、参加度が不均衡であること、さらに、社会的存在感の高い学習者はインタラクションの認識も比較的高い傾向にあることが明らかになった。また、学習履歴の可視化については、自己学習を促進することがわかった。 さらに、両モードにおいて、満足度が高く、社会的存在感との相関性が見られた。また、全般的に、テキスト群のほうが、社会的存在感が高く、コミュニケーションが積極的だった。しかし、フィリピン人学習者は、パートナーとの親密度が高く、社会的存在感もモードの差をあまり受けないこと、日本人学習者は、モードによる影響を受けやすいことが示唆された。また、国籍によって違いがあることが明らかになった。その背景には語学習得度が関連している可能性があるが、今後の検討課題である。
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Research Products
(3 results)