2014 Fiscal Year Research-status Report
文学作品を用いた英語教育が学習者に齎す効果の実証的研究
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25370675
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
吉村 征洋 摂南大学, 外国語学部, 講師 (90524471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐村 亮 立命館大学, 経済学部, 准教授 (40584090)
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 准教授 (30448378)
仁科 恭徳 明治学院大学, 教養部, 講師 (00572778)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 文学作品 / DTA / 動機づけ / 学習方略 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、平成25年度に本研究において開発した、文学作品を用いた英語教授法DTA (Dual-Text Approach)による授業実践を行った。学習者が自分の英語力にあったGRs (Graded Readers) を大量にインプットし、その後に原作から文学的言語形式が見られる抜粋箇所との比較読みをすれば、文学作品の言語形式への気づきが促進され、インプットの精緻化へと繋がると考えた。
DTA教授法によるインプットの精緻化が、学習者に対してどのような影響を及ぼすのかを調査するために、授業前後にアンケート調査やインタビュー調査を実施して、学習者の英語力や動機づけに与える効果などを多角的に検証した。教育的な配慮から、実験群・統制群を設けた調査ではなく、プレ-ポストでの変化を比較・検討する手法を用い、授業実践による教育的効果を測定した。こうして得られた情報を統計的に考察することで、DTA教授法を用いて文学作品を英語教育を実施することが、学習者に及ぼす効果を総合的に検証できたと考える。
第86回日本英文学会全国大会、およびAILA (International Association of Applied Linguistics) World Congress 2014にて、本研究成果に関する研究発表を行った。また、その成果を国内外に公表するために、『第86回大会Proceedings』、およびProceedings of ICLC 2013にて論文を掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DTA(Dual-Text Approach)による英語教育を効率的に実施するために、文学作品のコーパス分析を通じて、大量のテキストデータの中からターゲットとする言語項目や文法項目を効率的に選定する作業ができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は本研究課題の最終年度にあたるため、本研究の総括を行う。これまでに得られた研究成果を国内外問わず広く公開・共有するために、国内外の学会で研究発表を行う。また、研究論文としても国内外の学術誌に投稿する予定にしている。
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Causes of Carryover |
本研究を申請した際に、平成26年度にアンケート調査結果のデータ入力を学生アルバイトに依頼する予定になっていたが、データ入力をする時期が変更になり、平成27年度に依頼することになったため、次年度使用額が生じることになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記に挙げた理由の通り、本研究におけるアンケート調査結果のデータ入力を学生アルバイトに依頼するために使用する予定である。
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Research Products
(7 results)