2013 Fiscal Year Research-status Report
レベル別ベトナム語教材作成支援システム開発のための基礎的研究
Project/Area Number |
25370714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 政明 大阪大学, 言語文化研究科, 准教授 (10314262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿木 重宜 滋賀短期大学, ビジネスコミュニケーション学科, 教授 (00321050)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ベトナム語 / 教材開発 / レベル別評価 / レベル別教材 |
Research Abstract |
初年度はレベル別ベトナム語教材作成支援システム開発の要となるべきレベル別語彙・文法項目リスト(改定版)の作成を行った。当該リストの改訂版作成に際しては申請者が代表者として遂行した科学研究費補助金研究課題(基盤研究(C)、課題番号22520562、平成22~24 年度)「日本人学習者を対象としたベトナム語検定試験制定のための基礎的研究」で開発したレベル別語彙・文法項目リストを基礎に、更にその適用範囲を広げ、日本人学習者のみならずベトナムにルーツを持つ在日ベトナム人にも適用可能なリストを目指して改訂作業を行った。その際、例えば、ベトナム教育・訓練省による「海外在住ベトナム人のためのベトナム語教育プログラムの公布」(教育・訓練省決定:26/2006/QD-BGDDT)に示されたレベルと評価枠を参考に、ベトナム国内の同分野の研究動向にも目を向けつつ作業を進めると同時に、海外在住ベトナム人に対する母語維持の問題に関しては、カナダ、オーストラリアを筆頭にいくつかの国で既に長い実績の歴史があり、例えばオーストラリアのVictorian Curriculum and Assessment Authority によるベトナム語の教育、評価の手法等は高い質を有するので参考にした。それらを参考にしつつ、従来のリストと同様レベルをA,B,C の3 段階に分け、語彙・文法の双方から文章全体のレベルを評価する基礎とした。 当初予定していた支援システムプロタイプの開発までは到達しなかったが、システム実現に必要な利用可能なデータベースの所在を明らかにし、次年度以降の本格的な開発のための基礎を固めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
レベル別ベトナム語教材作成支援システムの要となるレベル別語彙・文法項目リスト(改定版)の開発は完了したが、当初予定していた当該システムのプロトタイプ開発までには至らなかった。海外共同研究者の当初の見込みと若干ずれが生じたためである。具体的には当該研究者所属期間のデータベースを利用しようと考えていたのが、急遽辞書学センターのデータベースを使う方がより効果的であるとの意見を受けたため、その調整に時間がかかってしまったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には最終目的であるレベル別ベトナム語教材作成支援システムの開発を目指すところは特に変更はないが、若干の遅れをきたした部分については、早急に海外共同研究者と調整をはかり、進度の回復に努めたい。具体的には、当初より共同研究を予定していた辞書学センタースタッフとコンタクトを取り、システム開発に向けて3者(大阪大学・ハノイ工科大学・辞書学センター)で一斉に取り掛かりたいと考えている。
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