2013 Fiscal Year Research-status Report
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25370718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
RUCYNSKI John 岡山大学, その他部局等, 准教授 (10512741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 彩子 岡山大学, その他部局等, 准教授 (00638760)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ユーモア / 異文化理解 / 語学教育 / ステレオタイプの認知 |
Research Abstract |
平成25年度は、アンケートとインタビューの2種類のデータ収集を行いながら、研究実施計画を遂行した。アンケート調査については、英語授業におけるユーモアの役割やユーモアについての意識について大学生(1006名 1年生~4年生)から回答を得ることができた。また、英語授業におけるユーモアの使用や役割について教師にもアンケートを実施した。さらに、学生のアンケート調査の結果を受けて、特に海外経験のある学生1名に対して、フォローアップインタビューをパイロットスタディとして実施し、英語授業におけるユーモアに対する意識(ユーモアが役立つ場合と妨げになる場合)や、海外経験を通して得られた外国におけるユーモアについての意識などについて回答を得ることができた。今後、さらに学生へのインタビューを引き続き行いながらデータ収集を進めていく予定である。また、教師1名に対して、パイロットスタディとしてユーモアについてのインタビューも行った。学会活動では、平成25年4月開催されるユーモアに関するワークショップ(広島JALT)に参加し、英語授業でのユーモアの教授法について見識を深めた。また、上記の調査を進めながら、2013年JALT北海道年次大会(平成25年9月)、JALT Okayama January Meeting (平成26年1月18日)、The Australasian Humor Studies Network Conference(平成26年2月)などの国内及び国外の学会で、上記の研究内容に関する発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目の研究実施計画は、英語授業でユーモアを用いることに対する学習者や教師の意識や態度についての調査と、 海外経験のある日本人に対する語学授業や日英語におけるコミュニケーションのユーモアの役割についての意識調査をパイロットスタディとして実施することであった。これらの計画に関して、すべて年度内に修了した。前者については、英語授業内でのユーモアの使用に対する教師と学生の反応について、アンケートによる予備調査を行った。後者については、上記予備調査で得られたデータを分析しながら、海外経験のある日本人学生に向けてインタビューを行った(1時間程度)。また、ユーモアを授業で用いている英語教師1名にインタビューも行った(1時間程度)。学会活動に関しては、平成25年4月開催されるユーモアに関するワークショップ(広島JALT)に参加し、英語授業でのユーモアの教授法について見識を深めた。次に、上記の調査を進めながら、前述の通り、国内外を含める3つの学会でユーモア、異文化理解、語学学習に関する研究発表を行った。 以上のとおり、1年目の研究実施計画はおおむね達成されており、引き続き研究計画の実施に取り組んでいく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度の主な研究実施計画であったアンケート調査を完了したことを受けて、今後はユーモアに関するインタビューを本格的に行っていく予定である。インタビューデータを収集した後、データの書き起こしを順次進めていく。その際、書き起こしと分析を同時に進めていきながら、研究成果発表の準備を行うことが期待される。また、国内外の研究会・学会などの参加を通して、関連研究者らと分析や考察についての助言を得ながら研究成果の発信を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究者はTESOL Conference (2014年3月26日~29日Portland, The United States)にてユーモアに関する発表を行う予定で応募していたが、発表の採択に至らなかったため、学会に参加することが出来なかった。そのため次年度使用額が生じた。 H26年度の研究費の使用は、(1)物品費:研究題目に関する本、パソコン周辺機器、(2)人件費:インタビューなどのデータ収集で参加者に対する謝礼金とデータの書き起こしの費用、(3)旅費:国際学(International Humor Conference [Netherlands], The Australasian Humor Studies Network Conference [Australia], TESOL Conference [U.S.A] など)や国内学会(JALTなど)で発表するための出張費、(4)その他:上記(3)に関わる学会参加費など、4点を中心に計上する予定である。 特に、(2)データの書き起こしと(3) H25年度に比べて、H26年度は国外・国内の学会で発表をより積極的に行っていく予定にしているため、上記で生じた使用額とH26年度に分配される予算を合わせて使用する予定である。
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Research Products
(8 results)