2013 Fiscal Year Research-status Report
タスクに基づくライティングテストにおける自動評価採点システムの開発
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25370723
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
杉田 由仁 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (70363885)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 評価タスク / 研究動向把握 / サーバー用コンピューター |
Research Abstract |
ライティングテストの自動評価採点システム構築に向けての初年度であり、まずサーバー専用コンピューターの研究室設置を終え、プログラム開発に向けてハード面の準備を完了した。次に、自動採点の対象となる評価タスクの開発に取り組み、これまでの研究において、信頼性・妥当性の検証を終えている評価タスクと同等の困難度を持つタスクの開発に成功した。具体的な研究内容については、学会で発表を行い、その後投稿し、学会誌に掲載された。引き続き、英文における自動評価採点システムに関する研究動向を把握するために必要な文献等の収集を行った。特に、システム構築の基盤となる言語的特徴数値化の指標に関して先行研究からの絞り出しを行い、その結果として「語数」「1文あたりの従属節数」「使用語彙の難易度」が有効な指標となり得る可能性が高いことを確認した。しかし、これらの指標の有効性に関しては実データに基づいて検証する作業が不可欠であり、そのためのウェブ・サイト構築に取り組んだ。具体的には、評定者トレーニングをかねて、オンラインでライティング・サンプルの評定を依頼し、それぞれの指標に基づいて段階化されたサンプルに対して、日本人英語教師が行った評定結果を分析する作業となる。現在、公開前準備の最終段階にあり、近日中に実証実験開始の手続きに入る予定である。さらに、自動評価採点システムにおけるテキスト処理に使用するプログラムについて、情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
言語的特徴数値化のための統計的指標の絞り出しに、想定以上の時間がかかっている。また、絞り込まれた指標の適切性については、検証実験が必要であり、そのためのウェブ・サイト構築に時間を要した。今後、サイトを通じてデータ収集を行い、検証作業を進める。なお、プログラミングに関する資料収集等が不十分であるため、並行してその収集にあたる。
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Strategy for Future Research Activity |
統計的指標の適切性に関する検証実験等の結果に基づき、自動評価採点システムに搭載する指標を決定する。できる限り早い段階でプログラミングに着手し、受験用サイトの構築を目指し、開発を行った複数の評価タスクについて自動採点の信頼性を検証する準備を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
自動評価採点システムのプログラム開発に関する資料準備およびインストラクション受講費用等に関わる経費を次年度使用に計画変更したことによる。 プログラミング関係資料の入手およびPerlによるプログラム作成のインストラクター確保のために使用する。
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Research Products
(3 results)