2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25370726
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
秋山 朝康 文教大学, 文学部, 教授 (20383218)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 応用言語学 / 言語 / 教員採用試験 / パフォーマンステスト / 評価者認知 |
Research Abstract |
オリンピックのフィギュアスケートや柔道などのように人間が判定する場合、評価者間で判断が違うことがある。教員採用試験の2次試験で実施される模擬授業においてもこのようなことが起こりうる。そこで本研究は教員採用試験の模擬授業の妥当性・信頼性、特に評価者に焦点を当てて研究する。具体的には「評価者はどのように模擬授業を評価し、なぜ評価者によって違うスコアがでるのか?」を研究課題とした。そのために実証的データを量的・質的に分析し、受験者や教育関係者あるいは社会に説明責任を果たすことができるような実用的な評価方法を構築することを目的とした。上記で述べた問題点を踏まえ以下に主な研究課題と3つの副課題を示す。 「採用試験の模擬授業テストの際に評価者はどのように評価しているか?」 (1)模擬授業の評価者の信頼性はどれくらいか? (2)同じ評価項目を用いても模擬授業評価者間になぜ評価の差異がでるのか? (3) 評価者間グループ(教育関係者(管理職・教育委員会)vs.間接的教育関係者(保護者・一般市民)でどのような違いがあるのか? 今年度は模擬授業評価者22人が30人の模擬授業を評価した量的データ(点数)と質的データ(どうしてそのような点数を付けたのかその理由をICレコーダーに吹き込んだもの)を得て一部分析し学会等で発表した。主な結果は、多くの評価者は比較的信頼性が高いが高独自の厳しさで評価しているため、評価者する人によって合否が決まってしまう可能性を削除でできないことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二種類(量的・質的データ)を取得し一部分析できたので、今年度は残りのデータをより深く分析することに時間を費やすことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究課題として、22人の評価者からのデータを質的研究ソフト(NVivo)を用いて分析を実施する。8月にブリスベンにてAILA(the International Applied Linguistics Association Conference)が実施されるので上記の成果を発表する。その後は評価者認知研究をウェアラブルコンピュータ(wearable computer)を用いてどのように研究を進めていくかどうかを探る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
使用額が生じた理由は、学会発表のために予算(パリ・ブリスベン)を使用するには金額不足が生じたので次年度の使用額に残すことになった。 次年度は二つの国際学会(パリ・ブリスベン)にて発表するため使用する計画である。
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Research Products
(7 results)