2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating the order of grammar item difficulty: Using a Rasch analysis and interviews
Project/Area Number |
25370739
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
西谷 敦子 京都産業大学, 共通教育推進機構, 教授 (50367942)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英文法 / 難易度 / 多肢選択式 / ラッシュ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
全学共通教育必修英語プログラムの改革の責任者として従事し、改革の成果検証のために様々なデータ分析などを行わねばならず、科研費申請時に予定していたようなエフォートが全く取ることができなかった。4年間に渡り、複数の種類の文法テスト(いずれも多肢選択式)を大学1・2年次生に受けてもらい、データを収集をしたものの、その精査と分析までには及ばなかった。具体的には、以下の3種類のデータセットを集めた。(A)30問の文法テストを7348名、(B)21問の文法テストをpre-testとして7153名、post-testとして2079名、(C)平成22年度から24年度にかけての研究で難易度の順位を確立した38項目の問題2種(計76問)と(B)の21問の計97問を151名。今回ラッシュ分析を実施できたのは(C)のデータセットのみであるが、平成22年度から24年度の38項目の結果と、今回の38項目の結果が違うものとなっていた。前者において、38項目それぞれに2問、同等の難易度であると統計的に確立した問題、つまり、同じ文法項目を問う問題は同じ難易度であると設定できたものを発表したのだが、後者では、その38項目のうち17項目において、同じ文法項目を問う問題ながら難易度が統計的に違うという結果になったのである。なぜ、同じような文法問題のはずなのに難易度に差が出たのか、学生達にアンケートも実施したがあまり参考になる意見はなく、order effectsの可能性が高い。今後さらにこの分析を進めると同時に、まだ全く分析できていないデータセットも合わせて分析し、論文等で発表する予定である。
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