2013 Fiscal Year Research-status Report
アジア・モンスーン地域における土地開発の歴史的変容とその要因解明
Project/Area Number |
25370929
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
宮本 真二 岡山理科大学, 生物地球学部, 准教授 (60359271)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 土地開発史 / チベット高原 / ヒマラヤ山脈 / 環境史 |
Research Abstract |
アジア・モンスーン地域において,人間の定住要因を明らかにするために,①地域ごとの土地開発過程を復原し,その②土地選択要因を検討することが本研究の目的である.当該地域では,直接的な歴史史・資料の利用は限定的であり,フィールド・ワークを主体として,埋没腐植土壌や炭化木片などを素材とした「間接的な土地開発史の復原法」によって,立体的に地域史を叙述する. 本年度は研究開始の初年度ということもあり,ヒマラヤ山脈南面での既存調査結果(ネパール,ブータン,インド北東部)との比較を行うため,チベット高原において,土地開発史に関する現地調査を行い,①乾燥・半乾燥地域における土地開発時期(寺院建立時期)は,7~8世紀に集中すること,②埋没腐植土壌よりも,レス(風成塵)の堆積の卓越,といった予察的な結果を得ることができた. また同時に,成果の公表作業を各種学会や学会誌等において実施し,その一端は,研究代表者の個人管理Web(http://www.big.ous.ac.jp/~miyamoto/)などでも逐次継続して公表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ブラマプトラ川流域では,政情が不安定な諸国があり,今年度は国政選挙などが実施され,現地調査が困難であった国もあった.
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Strategy for Future Research Activity |
初年度において政情が不安定で現地調査が実施できなかった諸国を対象に,現地調査が行いやすい乾季を中心に現地調査を実施し,日本での室内実験作業も継続する.当該年度の後半には,対象地域によっては,ある程度調査データがまとまっていることが予想されるため,各種研究会や学会で成果を発表し,論文としての成果公表作業も継続して実施する.
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Research Products
(12 results)