2014 Fiscal Year Research-status Report
20世紀中葉の米国の地誌研究からみた沖縄と台湾の比較研究
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25370954
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 教授 (20409973)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / 台湾 / アメリカ海軍 / 軍政 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主要な対象である文書群(ジョージ・カー個人文書)を補完する資料の調査収集をすすめ、とくに第二次世界大戦中の米軍の台湾地誌研究について情報の整理と分析をおこなった。 2014年8月17日より24日まで、台湾から招いた研究協力者とともにアメリカ東海岸に出張し、在米の研究協力者1名も現地で加わって3名で上記の資料調査をすすめた。具体的には、(1)ニューヨーク市内コロンビア大学図書館の学史資料室にてアメリカ海軍軍政学校(Naval School of Military Government and Administration)の運営に関する大学側資料の調査と収集、(2)ワシントン市内海軍省図書館にて同軍政学校の運営に関する海軍側資料の調査と収集、および(3)国立公文書館(アーカイブII)にて、陸軍情報部でカーが作成した台湾地誌(Strategic Survey of Formosa)とその関連資料の調査と収集をおこなった。 収集した資料は、帰国後にクラウドサービスを利用して研究協力者とデータを共有し、共同で整理分析をすすめた。ただし、この資料を利用した論考の執筆はそれぞれが単独でおこなった。同様の方法で、昨年度収集分の資料も共有データとし、研究協力者は次年度の台北市二二八紀念館での特別企画展について具体的な準備をすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目標であったコロンビア海軍軍政学校関係の資料調査をほぼ予定どおりに完遂できたから。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年中の開催に向けて準備が進行している台北市二二八紀念館での特別展に協力し、また、研究協力者2名とともに同館ジョージ・カー文書の補足調査をおこなう。あわせて本研究をもとにした将来的な研究構想を練る。
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Causes of Carryover |
海外出張時(北米)に現地で共同調査をおこなう研究協力者が家庭の事情で一部行程のみの参加となったため彼の宿泊費分の予算が残ることになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
まずは海外出張時(台湾)の旅費の変動への備えとする。これに充当する必要が生じなければ、調査日を延長してより多くの関係資料を収集する経費に充当する。
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Research Products
(3 results)