2013 Fiscal Year Research-status Report
トランスナショナルな社会運動と政治参加の人類学:オセアニア大国の移民を事例に
Project/Area Number |
25370959
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
丹羽 典生 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 准教授 (60510146)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 紛争 / 社会運動 / グローバル化 / 支援 / 応援 / オセアニア |
Research Abstract |
本年度は、これまで収集してきた研究関係資料の集約と整理に予算を用いることで、未整理であった資料のデータベース化を進めた。 成果としては、ハワイで開催された国際学会オセアニア社会人類学会にて研究発表を行った(「Ethnographic research and written Fijian testimonies: from studies of social movements around 1950」)。国内では、日本オセアニア学会及び各種の研究会にて発表を行った。 また、本研究課題のための集まりをもち、研究に関する情報交換を行った。以上の学会、研究会の場では、来年度以降の調査のため専門家相互の情報ネットワークを構築することを試みた。特に国際学会では、本研究課題ともかかわるプロジェクトの遂行について海外及び現地人研究者とのあいだで将来に向けての打ち合わせを行った。 著作・論文については、編著を編集中であり、原稿が概ね集まりつつある。近日中の刊行を目指して編集を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者は、初年度である本年において、これまで収集してきた情報のデジタル化と整理を通じて、必要な情報について精査することで、研究課題に関わる論点を明確化した。また、こうしたデータをもとにした資料分析の成果を学会研究会で口頭発表し、議論を行う中で、問題点について理解を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで収集してきた情報で、十分整理されていないため生かし切れてこなかったものを十分活用するために、資料の整理と集約化・デジタル化については、規模を大きくして引き続き行っていく。 研究課題ではトランスナショナルな社会運動という大きなテーマを扱っているので、今後は、国内外の研究者を招いて、研究会を開催することなどを通じて、研究の深化と研究者ネットワークの構築を積極的に行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度への使用額が生じた理由は、海外での調査が当初の予定より短期間となったことがある。そのため旅費及び、海外滞在時に使用を計画していた謝金も未使用となったためである。以上のため、年度内の予算を繰り越すこととした。 これまで集めてきた研究課題に関わる資料の集約とデータベース化のために、アルバイトをお願いすることで人件費・謝金として使用する。また、国内での研究会や打ち合わせを今年度はもつ機会が増える予定であるので、そのための旅費として使用する予定である。
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Research Products
(9 results)