2014 Fiscal Year Research-status Report
生命倫理問題におけるソフトローの意義と実態に関する研究
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25380019
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
平野 仁彦 立命館大学, 法学部, 教授 (80189852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 千原 立命館大学, 法学部, 教授 (50309085)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生命倫理 / ソフトロー / 法 / 倫理的規制 / 医療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
生命倫理ソフトローに関する研究であるが、後述の通り、2014年度は13年度に続き大学内外の役職で多忙多端であったため、研究推進に時間をとること殆どできず、テーマに関する研究論文など文献の収集と、年度末に研究会を1回実施することができたのみである。 研究会では、刑事法務にも携わる実務家弁護士にハイブリッド型行政規制の理論と実務について、また若手法哲学研究者には診療ガイドラインと医療ソフトロー規制の問題について、それぞれ講演および研究報告していただくことができ、各内容をもとに立場の異なる出席者間で意見交換を行い、生命倫理ソフトローの意義と実態について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の遅れは主に学内外の役職が予想外に重かったことによる。 2013年度から2年間、本務大学で図書館長を、また私立大学図書館協会では会長を務めた。 学内の館長職務は通常業務のほか、大阪茨木キャンパス開設に伴う新図書館建設(2015年4月開館)ならびに京都衣笠キャンパスの新図書館建設(2016年4月開館予定)の具体化に関する各種会議主宰等の特別な役務があった。また私立大学図書館協会では、全国533大学図書館加盟の協会全体の総会、研究大会、常任幹事会、役員会とともに、会長として、東地区部会・西地区部会の同様活動への出席義務をも負い、国内各地への出張が度重なった。 学部および大学院での授業ノルマをこなしながらの役職業務であったため、予定していた研究論文の執筆も断念せざるをえないほど、研究に時間をとることが難しかったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
上述の学内外の役職は2014年度末で任期満了。 2015年度は普通の教授職に戻るため、大学および大学院における教育に多くの時間をとらなければならないが、できる限り研究の推進を図ってゆくこととしたい。 生命倫理ソフトローの意義と実態に関する研究であるので、本年前半期には遅れている実態調査を行う。また、後半期では、医療とは異なる他の分野のソフトローとの関連をも視野に収めながら、研究会を実施して、本研究の成果を何らかの形でまとめられるようにしたい。
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Causes of Carryover |
上述の通り、特殊な事情により研究の推進自体がたいへん遅れていることに加え、当初より研究課題の一部にしていた生命倫理ソフトローの実態調査にまだ手がつけられていません。 実態調査には出張旅費など実費がかなり必要になりますので、その分の繰り越しが生じていることになります。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度中には、厚生労働省や大学病院などにソフトローの実態に関する調査を実施し、研究成果のまとめに生かす予定です。
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