2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25380020
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
矢野 達雄 広島修道大学, 法学部, 教授 (00136300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺谷 浩司 広島大学, 社会(科)学研究科, 名誉教授 (00033738)
居石 正和 島根大学, 法文学部, 教授 (40224315)
加藤 高 広島修道大学, 法学部, 名誉教授 (00726929)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 近代法 / 裁判所文書 / 民事事件簿 / 刑事事件簿 / 勧解 / 調停 / 調停調書 / 却下文書 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)旧広島控訴院管内各裁判所保管史料を閲覧し、デジタルカメラにて撮影を行った。出張した裁判所と回数は次の通りである。広島地方裁判所12回、山口地方裁判所6回、松江地方裁判所雲南簡易裁判所6回、鳥取地方裁判所2回、鳥取地方裁判所倉吉支部1回。 (2)公立図書館・文書館等において、資料調査を行った。調査した公的施設は次の通りである。島根県立図書館、鳥取県立図書館、愛媛県立図書館その他。 (3)本研究テーマに関する論文を作成し、公刊した。 (4)裁判所で収集した資料のうち重要と思われる資料について、翻刻し紹介を行った。 (5)本研究テーマに関する研究報告を行った。 (6)広島修道大学「明治期の法と裁判」研究会を開催し、本プロジェクト参加者が各自の研究の進展について報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中国地方旧広島控訴院管内各裁判所を訪問し資料収集を行う作業を継続している。これによって、収集した資料は着実に増加している。とくに今年度は、これまで確認しえなかった資料(金銭債務臨時調停その他の調停における調停調書など)を発見し、そのデータを集積しつつある。今後の分析が期待される。 収集した資料に基づいた論文作成、資料翻刻の作業も順調に進んでいる。 広島修道大学「明治期の法と裁判」研究会主宰の研究会を開催し、本プロジェクト参加者各自の進展状況を報告し、討論した。その他の研究会においても、本研究テーマに関する報告を行った。 「近代法のゆらぎ」に関する理論的検討は、分析を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
中国地方旧広島控訴院管内各裁判所について、訪問及び資料収集を継続し、未収集の資料の採録を続ける。今後は、広島地方裁判所、山口地方裁判所、松江地方裁判所、鳥取地方裁判所の調査を続ける。 収集した裁判所文書の目録作成、重要文書の解読と翻刻を継続する。 収集した資料を分析した成果を個別研究として発表する。 広島修道大学「明治期の法と裁判」研究会主宰の研究会を開催し、本プロジェクト参加者各自の進展状況を報告し、討論する。とくに今年度は、研究計画の最終年度に当たっているので、研究テーマ「近代法のゆらぎ」に対する研究参加者の見解をとりまとめ、3カ年の研究の総括として成果を発表することを課題とする。
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Causes of Carryover |
広島修道大学および広島大学においては、予算額についてほぼ予定通りの予算執行を行った。 島根大学配分額は若干の未執行額を生じたが、当初に予定された回数の調査を行うことができなかったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
島根大学配分額については、調査回数を増やすとともに、研究とりまとめを進める際必要な諸費用(データベース作成、統計処理等)に充当する。
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Research Products
(12 results)