2016 Fiscal Year Research-status Report
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25380051
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
佐藤 潤一 大阪産業大学, 教養部, 教授 (40411425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 幸夫 関西学院大学, その他の研究科, 教授 (30135892)
柳井 健一 関西学院大学, 法学部, 教授 (30304471)
松原 幸恵 山口大学, 教育学部, 准教授 (80379916)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オーストラリア / ニュージーランド / 人権 / 立憲主義 / 緊急事態 |
Outline of Annual Research Achievements |
代表者佐藤が4件の報告を行ったほか,分担者松原がオーストラリア・ニュージーランドの人権保障状況との比較法的考察の前提的考察に当たる,イギリスの緊急事態について若干の論考を著した(公表は2017年5月予定であるが)。 代表者佐藤は具体的には(1)「ニュージーランド憲法における人権保障とイギリス・日本」(ヨーロッパ人権条約研究会・2016年4月9日発表),(2)「イギリス国籍法の移民法による変容」(宮内紀子九州産業大学講師発表へのコメント・日本臨床政治学会・2016年4月23日),(3)「比較憲法の意味と無意味」(ヨーロッパ人権条約研究会・2016年11月20日),(4)基調報告「大阪府における『外国人の人権』の現状と課題」(第43回大阪府在日外国人施策有識者会議・2016年12月22日)の報告を行い,研究課題の総括に努めたが,論文を公表するには至らなかった。 ただし,(4)の報告を引き受けることによって,オーストラレイシア立憲主義研究の,日本における具体的課題解決への示唆について公表することができた。また,報告は非専門家が多く出席し,大阪府の実務的課題(ヘイトスピーチ救済の制度)設計に関する立法学的知見を公表することができたことは,一つの成果といえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年度は,代表者分担者ともに行政職等で多忙であったため,進捗は遅れている。特に最終年度としてニュージーランドの研究者と意見交換を行う予定であったが果たせなかった。延長を申請したのはそれが主たる理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
9月または10月までを目途にニュージーランドの研究者との意見交換を実現し,研究の総括を果たすことを目的とする。
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Causes of Carryover |
第一は,代表者分担者共に行政職等で多忙であったことである。 第二に,当初予定した研究者招待に関して現地(ニュージーランド)の地震等と分担者の体調等により,研究者招待による意見交換が実施できなかったことである。 以上二点により,未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に予定していた研究者招待による意見交換は,状況的に実施困難であるため,先方の了承を得たうえで,可能な限り代表者分担者全員でニュージーランドに赴き,意見交換を実施する。主としてそのための旅費を使用する。この他,最新の状況にかかわる資料入手に用いることとしたい。
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Remarks |
代表者佐藤による基調報告にかかわる議事録概要。
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Research Products
(5 results)