2015 Fiscal Year Research-status Report
科学的知見と政策決定―マグロ国際資源管理枠組みの比較研究
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25380216
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
佐藤 洋一郎 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (90569782)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際政治 / 漁業資源管理 / マグロ |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度はミナミマグロの資源量評価プロセスと国際漁業資源管理をめぐる国際政治についての発表を、二つの学会(米国日本研究学会、米国国際研究学会)で行った。特に米国国際研究学会では、多くの国際漁業資源管理プロセスの研究者と出会うことができ、ネットワークの形成に役立った。この学会と合わせて行われたワークショップにて、国際漁業資源管理に関する英文書籍出版の企画がなされ、その中での1章を担当することが決まった。
ミナミマグロに関する部分の研究は、国際政治研究の学会の世界最高峰に位置する米国国際研究学会でのパネル発表までこぎつけることが出来た。以上のようにオーストラリアでの調査に基づく研究は順調に進んだ。大西洋クロマグロの研究の部分では、収集した国際交渉議事録の読み込みを鋭意行っている最中である。その中から、欧州諸国での現地聞き取り調査における質問項目の絞込みを目下行っている。
太平洋クロマグロに関しては、米国日本研究学会でこれまでの成果を報告し、米国国際研究学会で研究交流ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2015年度中に実施予定であったヨーロッパでの現地調査を最終年度である2016年度で実施するように予定を変更したため。
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Strategy for Future Research Activity |
大西洋クロマグロの資源管理の部分の実地調査を2016年夏に行う。具体的には地中海沿岸諸国での畜養の実態、および畜養のための稚魚漁獲について、現地を訪問して聞き取り調査を行う予定である。 2016年秋から冬にかけては、米国国際研究学会(2017年2月、バルティモア)での論文発表に向けて、執筆を行う。その後、ミナミマグロについて2016年3月の米国国際研究学会での発表と合わせ、研究成果を書籍の形でまとめる準備に入る。
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Causes of Carryover |
2015年度中に欧州への聞き取り調査を行うことができなかったため、予定していた研究出張旅費が2016年度へと繰越となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年夏に欧州での聞き取り調査を実施する予定にしているので、その費用に使用する。
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Research Products
(2 results)