2013 Fiscal Year Research-status Report
資本移動、国際貿易と経済成長:市場開放のタイミングについて
Project/Area Number |
25380219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
胡 云芳 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (30379466)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 成長経路 / 貿易パターン |
Research Abstract |
もの・資本の国際間移動のタイミングは経済成長経路にどのような影響与えるかを検討することが本研究の主な目的である。そのため、従来の動学国際貿易モデルに国際間の貸出市場を入れる必要がある。25年度は主に貿易パターンと経済成長経路に関する理論モデルの構築とそのモデルの基本分析を中心に研究を進めた。 1)従来の動学的一般均衡モデルにおいては、国際間の貸し借りができないと仮定し、発展の遅れる国が永遠に先進国に追いつくことができないと既存文献で示した。国境を越えた財の移動と国際資本市場を同時に考慮したモデルを構築し、貿易パターンと経済成長の関係を調べた。既存文献と違って、発展の遅れる国が先進国に追いつくことが可能という結論が得た。 2)基本モデルの理論分析から得られた結果を1本の論文にまとめ、2つの研究会で報告した。実際の世界経済における追いつき・追い越しの経済発展事実を本研究で理論的に解釈できることが評価される一方で、発展途上国の国際貸借市場への開放効果およびショックの国際間の波及効果について更なる検討が必要である。これらの研究会で得たコメントを含めて論文をさらに修正し、2014年7月に海外での学術コンファレンスで報告する予定である。 3)1)で得た結果の頑丈性が確認した。国際貸借市場への開放効果は開放する前に国内金融市場の発展度合いに依存することが既存文献に示された。ただし国際金融市場をどのようにモデル化についていくつかの借り入れ制約仮定を考慮し確認する必要がある。これについてさらに検討する余地がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際貿易と資本移動を同時に考慮した理論モデルを構築し、理論分析を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
1)国際資本市場での借り入れ制約条件についてさらに精緻化する必要がある。 2)国際貿易市場のみの開放、と国際貿易市場と国際金融市場の同時開放の2つのパターンを考慮したが、両市場の開放のタイミングがずれあった場合、経済発展パターンに新しい影響をもたらすかどうかを確認する。 3)経済の安定性およびショックの波及効果について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際学術コンファレンスに出席するため 学会の登録費に使う予定
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Research Products
(4 results)