2015 Fiscal Year Research-status Report
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25380232
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
寺地 伸二 山口大学, 経済学部, 教授 (10263758)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会規範 / 経済行動 / 経済秩序 |
Outline of Annual Research Achievements |
「法と経済学」の分野では、法を守ることで得られる金銭的便益と、法を破ることで被る金銭的費用との比較で人間行動をとらえてきた。法律は形式的に定められたルールであるのにたいして、社会規範は非形式なルールであり、たとえ社会規範を守らなくても法的罰則を受けるわけではない。非金銭的な要因を重視する「行動経済学」の研究成果を使って、人間行動の理論を拡張することで、経済秩序における社会規範の必要性を明らかにする。 人々は社会規範から逸脱することで、罪悪感などの負の感情を抱く。こうした負の感情の発現プロセスについて、経済主体による社会規範の内在化から解明していく。さらに、社会規範の順守を継続することで、名声あるいは社会的イメージを形成していくプロセスを動学モデルによって考察する。このようにして、社会規範を守るためのインセンティブのミクロ的基礎づけを行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の一部は、2015年12月にイタリア・トリノ大学において開催された国際学会Herbert Simon Societyのワークショップにおいて発表された。
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Strategy for Future Research Activity |
国際学会において発表した研究内容を学術論文として完成させて、国際学術雑誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
2015年7月に開催される国際学会において発表予定であったが、研究状況の遅れにより、発表を見送った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年7月にオランダで開催予定の国際学会にて、研究発表を行う予定である。
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Research Products
(2 results)