2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380247
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
樹神 昌弘 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (20450512)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | TFP / 産業構造変化 / 生産関数 |
Outline of Annual Research Achievements |
産業構造変化の転換点前後のTFP推計を行うためのデータ収集を行った。転換点は経済発展の比較的初期の段階に発生するために、TFP推計に必要なデータを収集することが困難なことが多い。この点に関し、日本の場合には、同時期のデータが整備されているため、日本の産業構造転換点前後のデータを収集した。ただし、日本のデータであっても、1955年から1975年当時のデータであるため、データ収集は容易ではなく、複数の大学図書館、研究所図書館を訪問し、データ収集を行った。 収集されたデータから、県別、産業別の、付加価値、資本ストック、労働時間を推計し、これをデータベースとしてまとめた。 構築したデータベースに基づき、日本の産業構造変化時期の生産関数を推定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生産関数の初期段階の推定を行っている。妥当な形での生産関数推計が行えた場合には、それに基づくTFPの推計は比較的容易である。また、当初予想していたように、産業構造変化の前後とでは、推計される生産関数が大きく異なっている。このため、産業構造変化の前後では推計方法についての注意が必要であることが、改めて示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度までに構築したデータベースに基づいて、産業構造の転換点前後の生産関数の推定を行う。推計の際には、期間、方法を変更して複数の推定を行う。それらの結果を比較することにより、推定に当たって注意すべき点を分析する。 以上でえられた結果を報告書にまとめる。
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