2014 Fiscal Year Research-status Report
原油価格変動を考慮した失業と経済成長のベイズ統計分析
Project/Area Number |
25380263
|
Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
姜 興起 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70254662)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 英雄 東京理科大学, 経営学部, 准教授 (90347724)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 日銀短観 / 景気変動 / 包絡分析 / 経済効率 / 地域経済の分析 / ベイズモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、主に2つの課題について研究を行った。 第1は、景気分析における日銀短観の情報利用の研究である。日銀短観の景況の「現状判断」は、景気変動の実態を把握する際の重要な情報源といえる。そこで、短観の「先行き予想」の情報から次期の「現状判断」を的確に予測するために、企業家の先行き予想から次期の業況感を予測するベイズ型モデリングの手法を提案した。また、景気動向指数の採用系列を考慮し、予測精度の改良に資する系列の特定とそのラグ構造の推定を行った。本研究の分析結果より、提案方法の有効性が検証された。 第2は、包絡分析法 (DEA: Data Envelopment Analysis) のモデルと推定に関する新規アプローチの提案である。提案アプローチの応用として、日本の都道府県の23産業における37年間の実質付加価値額、実質資本ストック、就業者数などのパネルデータを利用して地域別・産業別の効率性指標を計測し、都道府県間と産業間における効率性の時間的変化について比較分析を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
モデルの構築およびパラメータ推定に関して、これまでの共同研究に基づく充分な準備があり、新しいデータの収集と分析にも努めた。また、研究代表者と分担者は、共同研究の成果を多くの国際学術誌に掲載することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
基本的に当初の研究計画に沿って研究を進めていくことを考えながら、分析の範囲を日本の地域経済に拡張することも視野にいれている。
|
Causes of Carryover |
今年度、論文投稿と英文の校正にかかわる支出額が当初の予想を下回った。また、次年度は論文投稿料のほか、国際会議への参加旅費の支出額が増加する見込みである。そのため、計画的に今年度の研究費を次年度に回すこととした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
11月25日~28日、台湾台北で開催の国際会議The Seventh International Conference on Informationに参加するための旅費20万円程度 論文投稿料5万円程度
|
Research Products
(6 results)