2014 Fiscal Year Research-status Report
不確実性下の国際経済統合に関するマクロ・シミュレーション分析
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25380285
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
細江 宣裕 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (60313483)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 応用一般均衡分析 / 産業連関分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、応用一般均衡モデル分析の基礎的な研究について重点的に研究活動を行った。1つには、応用一般均衡モデルを構築する際に用いる産業連関表の推定誤差と、それによって生じる応用一般均衡分析の予測誤差の程度を明らかにした。この研究成果は産業連関分析に関する国際学会で口頭報告される一方で、学術雑誌Economic Modellingにも掲載された。もう1つは、応用一般均衡モデル分析に関するテキストブックの刊行である。まず日本語版については、初版出版後10年が経過したことから、この改訂版を出版する計画を進めた。具体的には、動学モデルに関するものなど、いくつか新しいトピックを加えつつ、視覚的によりわかりやすい説明を加えた。草稿は出版社に提出され、2015年度中の刊行を予定している。英語版については、初版ではハードカバー版のみであったが、ペーパーバック版も刊行されて、読者の手に届きやすくなった。最後に、中国語版が出版されて、全部で3カ国語でこのテキストブックが刊行されることとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
応用一般均衡モデルに関する教科書について、英語のペーパーバック版、中国語版等が出版されて、当初の計画以上に研究成果の発信が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
穀物の生産性変動と貿易自由化に関する研究論文を改訂して学術雑誌に再度投稿し,掲載することを目指す.また,応用一般均衡分析に関する教科書の改訂版について,出版社と連絡を取りながら発行する作業を進める.
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Causes of Carryover |
データ収集と原稿作成補助のために雇用する予定であったアルバイト代が,出版計画が次年度にまたがることになったために,当初の想定よりも少なくなった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
応用一般均衡分析に関する教科書の改訂版を次年度に発行する予定にしている.このための校正等の作業のための費用に充てる.
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