2013 Fiscal Year Research-status Report
地域経済と地域金融機関のビジネスモデルとの因果関係に関する実証分析
Project/Area Number |
25380414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
播磨谷 浩三 立命館大学, 経営学部, 教授 (90347732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 泰文 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (10359896)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域経済 / 地域金融 |
Research Abstract |
予定されていた計画に従い、自身が担当する関西地域のケーススタディ的な検証論文を2本仕上げ、下記の通り、学内紀要等において公刊した。 1. 「地域経済における地域金融機関の役割-京都府における事例の検証-」,播磨谷浩三、吉原清嗣,『立命館ビジネスジャーナル』Vol.8, 2014/03, pp.1-16. 2. 「貸出市場の競争環境と地域経済との関係についての検証-滋賀県における事例分析-」,播磨谷浩三,『立命館経営学』Vol.52, No.2&3, pp.329-342. 本研究課題の共同研究者である尾崎泰文氏(釧路公立大学)との北海道地域に限定したケーススタディ的な共著論文は、国内査読付学会誌に投稿をしたものの、不採択となったため、改訂作業を進めている。データのベースの整理は既に終えており、海外の査読付専門誌への投稿を念頭に拡張を図っている。なお、本研究課題の関連分野として、近藤万峰氏(愛知学院大学)との地域金融機関の店舗展開の影響に関する共同研究が、海外査読付専門誌(Journal of Industry, Competition and Trade)に採択された。さらに、家森信善氏(名古屋大学)、冨村圭氏(愛知大学)との地域金融機関のガバナンス構造とパフォーマンスとの関連についての共同研究については、分析対象期間を拡張し、大幅な改訂作業を行っている。既にデータベースの整理は終了しており、共同研究者の分担作業を待って、英文校正と投稿に着手する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国を対象とした普遍的な検証は未着手ではあるものの、初年度に予定していたケーススタディ的な地域を限定した分析は紀要等ではあるものの公刊することが出来ており、概ね順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に従い、全国を対象とした普遍的な検証に本格的に着手する。共同研究者と作業の分担内容について再確認し、7月末を目処にデータベースの作成を完了させ、8月から本格的な実証分析の作業に入る予定をしている。なお、昨年度にデータベースの整理を行う過程で、決算時点での正確な数字が一部で入手できないことが判明しているため、この対応に予想外の時間を必要とする可能性がある。前年度からの継続案件である北海道を対象としたケーススタディ的な分析は、早期に草稿を英文でまとめ、遅くとも9月末までには投稿を行う予定をしている。今年度の後半期は、上記の普遍的な検証に基づいて草稿をまとめ、国内外の研究会に報告エントリーを行うことを計画している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた共同研究者との打ち合わせ、及び地域金融機関へのヒアリングの回数が双方の校務多忙を理由に困難となり少なくなったことや、データ整理の過程でデータベース作成作業の依頼内容について縮小を余儀なくされたため、旅費や人件費の支出が予定を大きく下回った。また、計画していた草稿作成が遅れたため、英文校正や専門誌への投稿に必要な支出が発生しなかった。 昨年に予定していたデータベースの作成作業を拡大して実施するため、人件費として使用する予定。あわせて、英文校正や専門誌への投稿に追加で使用する予定。
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Research Products
(7 results)